卒業式にあたって

いやはや、大変なことになっていますね。新型コロナウィルスのおかげで教育現場は大混乱。筆者の勤務校でも3月2日から春休みまで臨時休業となっています。ただ、卒業式と修業式だけはなんとかやりたいという方向で現在準備を進めています。

 

3年生の先生方は生徒たちの卒業に向けていろいろな準備をしてきたはずですが、卒業式以外のすべてのことがキャンセルされてしまい、喜びと一抹の寂しさをどう自分の中で昇華させていくのかに苦慮されているにちがいありません。本ホームページの読者の方の中にもまさに渦中の方がいらっしゃるでしょう。

 

筆者は、前回の学年(平成27年度卒業生)を卒業させてから研究部長(研究主任)や教務部長(教務主任)を務めてきている関係で、ここ4年間は学級担任から離れており、生徒たちと日々の暮らしを共有すると言う生活をしていないので、卒業式が近づいた今でもかつてほどの気持ちの高まりはありません。しかし、担任をしていた頃のことを思い起こすと、卒業式までの一日一日を生徒たちとどう過ごしていったらいいかということを考え、それをどう実行していくかということに思いを巡らしていたことが蘇ってきます。

 

そこで、今回はかつて自分が担任してた生徒たちに卒業式当日やその直前にどのような話をしたかということを、「終礼の話」のページに拙著『終礼の話』と『続・終礼の話』より各1話ずつをアップしました。実は、すでに類似の話を同2著からアップしてあったのですが、それぞれの本にまだ未アップの話があったので、それを取り上げました。

 

『終礼の話』(平成23年度卒業生)からは、最後の話として卒業式前日に話した「私の賞状」をアップしました。内容的にはたわいのないもので、個人的な感傷を表明しただけにすぎないものですが、一方で大人としての礼儀を教えるつもりもあって話したものでもあります。すでにこれとほぼ同じ内容の「続・私の賞状」を次の学年の記録(『続・終礼の話』)からアップしてあるので、そちらと読み比べていただいても面白いかもしれません。

 

『続・終礼の話』(平成27年度卒業生)からは、卒業式前日に話した「努力か?才能か?」をアップしました。こちらは約30年前に前任校で担任した生徒が大学生のときに尋ねてきてくれたときに話したことを元にして、旅立っていく生徒たちに贈りたい話として準備したものです。実は、「自分には才能がない…」と悩んで相談に来た生徒を勇気づけるものとして過去に何度か個人的に話して効果があった話でもあったので、このときは自信をもって卒業生に話しました。

 

これらはあくまでも筆者個人の考えで話したものなので、ユニバーサルに使える話ではないのですが、これから教え子の卒業式を迎える若い先生方にとっては、ご自身の生徒にどのようなことばを贈るかということを考える参考にしていただけるのではないかと思っています。(3/7/2020)

生徒たちがいなくなった教室で(平成28年3月)