遠足

4~5月は遠足シーズン。筆者の元勤務校である附属中でも5月の中旬に1、2年生が「校外活動」という“遠足”のような活動を行っています。たいていは電車で1~2時間くらいかかる場所にある公園等に行き、そこで生徒が自分たちで考えたレクを行います。1年生は入学してすぐ、2年生はクラス替えをしてすぐですので、クラスや学年内の人間関係作りに大いに役立っています。

 

ただ、今回の話はその遠足ではなく、筆者の現在の勤務状況のことを指しています。現在は週3日間非常勤講師として2つの大学に勤めていますが(もう1つは夏季集中講座なので夏休み中に通うことになります)、いずれも通勤するのに結構な時間がかかります。特に、火曜日と木曜日は自宅のある埼玉県西部から大学のある神奈川県横浜市まで片道2時間をかけて通っています。

 

埼玉に住む人間にとって、横浜といえばそう簡単には行けない遠方の地です。子供であれば遠足、大人であれば小旅行くらいの気合いがないと行けないような場所です。電車で行くとなると、現在でも6路線を乗り継ぐことになります。もっとも、鉄道会社同士の相互乗り入れのおかげで、実際には乗り換えは1回で済むのですが…。

 

それでもやはり片道2時間は長い。学生に暇つぶしの方法を聞いたところ、「映画でも見ればいいんじゃないですか?」と助言をもらいましたが、スマホは最低限の1GB内しか使わない契約なのでそうもいきません。以前から電車の中では読書をするのが習慣になっていましたが、さすがにそれも1時間以上になるときつくなります。あとは眠って過ごすしかありませんが、神経が“臨戦態勢”にあるためかすぐに目が覚めてしまいます。

 

2時間我慢して駅舎を出ると、都心に27年間も通っていた筆者にとっても別世界に感じられるような”未来都市”に到着します。過去に2回行ったことのあるシンガポールの街のようです。林立する高層ビル群の中を浜風と思われる強風に逆らいながら歩くと、ほどなくして目的の神奈川大学の校舎(みなとみらいキャンパス)が見えてきます。「校舎」と言っても、21階もある高層ビルです。そして、そのすぐ向こうにはランドマーク・タワーがあります。夜は光輝くそのタワーを見ながら駅へと向かうのです。もうこれだけで毎回“遠足”気分になります。

 

あとどのくらい通うとそれらの光景が“普通”になるのでしょうか。往復2時間もかけて通っているので、いつまでも“遠足”気分でも構わないのですが…。(6/4/2022)

 

大学の校舎を正面左前から

大学の校舎の背面とその向こうに見えるランドマーク・タワー