2. ディスカッション・タイム

ここでは、高校のOCAの授業において、スピーチ活動でのトピックをディスカッションの題材として利用した活動を紹介します。

 

基本的な方法は、中学校3年生で実施している Discussion Time! をベースにしていますが、約3分の1の生徒は外部生(高校から附属高校に入ってきた生徒。附属中から来た生徒は内部生と呼ぶ)ですので、改めてイントロダクションやプラクティスを行っていきました。高校生と言うこともあり、トピックの深まりはさすがです。しかし、本活動はシステム的にはまだまだ未熟であり、よりよく生徒の力を発揮できる方法を模索中です(←平成12年現在の発言です)。

<生徒用実施要項>


Introduction to a special activity No.11
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New Discussion Time!
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せっかくの「自分の意見を言う」というスピーチの機会です。これをディスカッションに利用しない手はありません。テーマはその日のスピーチから。発表をしっかり聞いて、みんなで意見の交換をしましょう。

1 活動の目的
(1) 英語で意見を言ったり、級友の意見を聞いて応じたりする活動を積み重ねることにより、英語で自分の考えを互いに伝え合う活動に慣れる。
(2) 英語で意見を言う活動を積み重ねることにより、自分の考えを的確に伝えるために必要な表現や方略を身に付ける。

2 活動の概要
(1) スピーチされた内容に関しての自分の意見を発表する。(Stage 1)
(2) 級友の意見を聞き、さらにそれに対する自分の意見を発表する。(Stage 2)

3 活動の詳細
(1) スピーチ・プレゼンターによる意見発表
 ・発表者は他のスピーチの時間と同じように自分の意見を発表する。
 ・聴取者は他のスピーチの時間と同じように発表者のスピーチ内容のメモをとる。
  *ただし、細かい点よりもスピーチ内容の柱をつかむようにすること。
(2) 活動準備
 ・聴取者は、メモしたことをもとにして、制限時間内に「評価カード」に自分の意見を書く。その際には、発表者の意見に対する自分の立場とその理由を明確にする。
(3) 意見交換
 Stage 1:・ペアまたは4(5)人一組の班になり、司会者の指示で順番に自分の意見をパートナーまたは班員に発表する。
      ・パートナーまたは班員の意見は「メモカード」にメモする。
 Stage 2:・班員が一通り発表したら、その発表内容をもとに時間が許すかぎりフリーで意見交換をする。班員の意見に対して同意または反論するようにすること。

4 留意点
 ・聴取者は、発表者の意見のポイントをしっかりメモすること。ただし、詳しく書き記す時  間はないので、重要な点だけを簡潔にメモするように各自工夫すること。
 ・聴取者は、発表者やパートナー、班員の英語を注意深く聞き、参考となる表現をどんどん  吸収すること。
 ・意見交換の時間は、仲間と協力して真剣に行うこと。決して無駄なおしゃべりをして時間  をつぶすようなことがないようにすること。
 ・意見交換の時間に出た意見は、できるだけメモに記録してきちんと保管しておくこと。

5 活動構想図

 ※省略


6 参考となる表現
(1) 誰かの発言を引用するとき
 You(He/She) said that ... ~だと言いましたね。
(2) 誰かの発言に賛成するとき
 I agree with you(him/her). ~に賛成です。
 I think (that) you(he/she) is right. ~は正しいと思います。
(3) 誰かの発言に賛成しないとき
 I don't agree with you(him/her). ~に賛成しかねます。= I disagree with you(him/her).
 I don't think you(he/she) is right. ~は正しいと思いません。
 ※ I think you are not right. とはあまり言わない。
(4) 反論するとき
 I see your point, but... 言っていることはわかりますが・・・
 You may be right, but... あなたの言っていることは正しいかもしれませんが・・・
(5) 発言の内容(意図)がわからないとき
 What do you mean by '...' ?
 ※その他は徐々に学んでいきましょう!

 

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