期待と不安

筆者の学校がある東京は4回目の緊急事態宣言が発令されました。オリンピックも無観客になることが決まりました。しかし、電車の混み具合を見ると、都内の人出はそれほど変わった(減った)ようには思えません。むしろ、増えている感じがします。「マンボ-」(蔓延防止等重点措置)の間も、人々の間には何の危機感もないように見えましたし、緊急事態宣言が発令されてからも変わらないでしょう。学校も通常どおりやる予定ですし…。

 

さて、タイトルの意味するところは、そのオリンピックに対する期待と不安というわけではありません。おそらく想像はついていると思いますが、新型コロナウィルス感染症対策のワクチン接種に対する期待と不安のことを指しています。

 

筆者はすでに還暦を迎えており(「104. 還暦」参照)、若い人よりは早めにワクチン接種を受けられることになっていますが、6月中は地元の自治体からの連絡はありませんでした。テレビでも宣伝されているアプリで検索してみると、接種券の発送も接種の開始も6月となっていましたが、結局それは実現しませんでした。そんな時に、娘が友だちから「市役所に連絡すれば早く送ってもらえるらしい」という情報を得て、ネットで申請してくれたところ、7月に入ってすぐに接種券が届きました。

 

そこで、さっそくネットの予約サイトを調べたところ、娘や息子が「かかりつけ医」としていた医院で来週にも接種が受けられる枠があったので、妻と一緒に申し込みました。その日は勤務日でしたが、たまたま午後の授業がなく、接種時間が16:00~となっていたことと、接種日の数日後に行事引率が控えていたので、副反応のことも考えて行事日から最も遠い、つまり最も早い日を選びました。

 

若い人ほど副反応が強く出るようですが(医療関係者枠で先に接種した娘は「腕が上がらない」と騒いでいました)、お年寄りはほとんどそれがないと聞きます(筆者の母も義理の母も副反応は無かったと言っていました)。はたして筆者はどちらに近いでしょうか。こういうときばかりは自分を「年寄り」扱いしたくなります。

 

一方、現在広がりつつある「デルタ株」という変異ウィルスにはワクチンの効果はあまりないという“噂”も聞きます。ワクチン接種“先進国”で感染が再拡大している状況があるからでしょう。アメリカの某ワクチン・メーカーが「3回目」の接種を推奨し始めたということも背景にあるかもしれません。

 

打たないよりは打った方が安心ですが、打ったからといって安全というわけではない…。感染拡大が続く都内の学校に通う者としては、ワクチン接種と感染との関係に対する期待と不安は今後もずっと続くのでしょう。(7/10/2021)

 

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