(1) アルバイトのきっかけ

遺跡の発掘のアルバイトをしていたと言うと、筆者が昔から歴史に興味があったように思われるかもしれませんが、実際にはまったくその逆で、中高の授業でも日本史や世界史にはほとんど興味がなく、理科(物理、化学、生物、地学)や数学の方が好きでした(さらに、高校時代は英語にもまったく興味がありませんでした…笑)。実際、国立大学の「共通一次テスト」(筆者は実施2年目、つまり“二期生”)でも、社会は「現代社会」と「倫理」を選択しました。

 

その筆者がなぜ大学に入ってすぐにこのアルバイトをするようになったかというと、それは友人からの誘いがあったからです。ある日、中学校(所沢市立所沢中学校)、高校(埼玉県立川越高等学校)、大学(埼玉大学)時代の親友で、バイク仲間でもあったO君から、「高校のYとIから遺跡の発掘のアルバイトに誘われているんだけど、一緒に行かない?」という電話がありました。Y君とI君とは高校2年のときに同級生でもあったので、その2人からの誘いであれば一緒に働けていいかなと思ってその誘いを受けました。

 

Y君は某私立大学史学部考古学科に進学し、I君は筆者と同じ大学の教育学部に進んで考古学研究会というサークルに入っており、2人は考古学の“専門家”としてスタートしたばかりでした。どうやら、筆者も高校時代に習った日本史のK先生が考古学を専門にしていた人だったということが、このアルバイトが筆者に回ってきたことと関係があったようです。Y君とI君は「K先生からアルバイト仲間を探してきてくれと頼まれた」と言っていたということです。

 

しかし、O君と筆者は遺跡の発掘に関してはまったくの素人です。また、アルバイト代は一日(8:30~16:30)で4,000円(交通費なし)と、当時としてもかなり安い方でした。ただ、アルバイトに行く日は休日だけでよく、しかも行ける日に行けばよいという自由度も高いということもあり、これならば気楽に働くことができるだろうと、その仕事に行ってみることにしました。

 

その時は、まさか自分が大学を卒業するまで5年間(アメリカに留学していた1年間を除くと4年間)もその仕事に従事し、最終的には単なるアルバイトではなく「発掘補助員」に昇格してしまうほどのめり込むことになるとは想像だにしていませんでしたが…。

 

次項「(2) 仕事の内容」では、遺跡の発掘作業の内容とその苦労話をお話しします。

 

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