ホットほっと

お弁当屋さんではありません(「ほっともっと」のことを言っています…笑)。みなさんに役立ててもらえそうな「ホット」な情報を「ホット」なうちに公開して、それをご覧になった方に「ほっと」した気持ちになってもらおうということです。

 

本日アップした「新文型のオーラル・イントロダクション」「現在進行形の肯定文」は、同コーナーでは珍しく、つい最近(先週)新たに実施したものです。すでに準備している同コーナーの他の項目は、多くが過去(古いもでは25年以上前)に初めて実施してからずっと小改訂を繰り返してきて今日に至っているものですが、今回のものはまったく新しいものです。おそらく同項目の導入方法としては最初で最後のものとなるでしょう(来年3月で定年を迎えるので…)。

 

今回アップした「現在進行形の肯定文」は、同記事の冒頭の「P. はじめに」でも書いているとおり、英語教師の間では比較的簡単に導入できる文法であるとされているものです。ただ、導入のための状況設定はそれほど単純なものではなく、配慮すべきことがいくつかあります(同記事を参照ください)。これに対して、今年一緒に1年生を教えている栖原先生が教育実習生の指導の中でその状況設定について指導している話を聞いて、これは自分もしっかりしなければならないと思ったのが今回のスタートでした。

 

同コーナーで繰り返し述べていることとして、できるだけ「ユニバーサル・デザイン」の導入方法を紹介したいとしています。つまり、個人的な経験や写真などを元にした状況設定ではなく、他の先生でも使える状況設定とすることです。今回はそれを教科書の中にある既習ページの写真としてみました。これなら同じ教科書(ONE WORLD)を使っている先生はそのまま使えますし、そうでない先生でもそれを流用したりそれをヒントに別の写真を使ったりして教材作りができると考えました。実際に何を使い、それを使ってどういう状況設定を考えたのか、そしてそれを利用して生徒にどのように新文型を理解させようとしたのかということについては、当該のページをご覧ください。

 

なお、その指導を可能にしたのは、本校には昨年度から全教室に黒板プロジェクターが入ったというアドバンテージがあるからということもあります。パソコンをつなげば、黒板いっぱいに16:9、そしてさらに幅の広い 16:6 の映像を示すことができるので、教科書のピクチャー・カード(せっかく購入したのに…)や自作の単語カードなどがいらなくなりました。教科書の写真や本文は教員用マニュアルのデータCDにあるPDFをJPG化して画像として使いやすくしてあるので、ほとんどの場合はそれで事前に視覚教材ができてしまいます。ただし、そのおかげで(?)、教材作成にかかる時間と手間は以前よりも増しており、今回の授業用に作成したパワポは1時間分を作るのに3時間以上もかかりました。今年は1年生を1クラスしか教えていないので、1回の授業のためにそれだけ費やしたというわけです。中心に教えている2年生の分も含めると、空き時間はほとんど指導案ノートとパワポの作成でつぶれてしまっており、他の仕事をする余裕がなくなってしまっています。来年以降も使える時ならその頑張りも生きますが、筆者の場合は今年かぎりの使用なので、1つの授業にかける労力としては教員になってもっとも多くなっているのではないかと思っています。

 

そんなこだわりをもって作成した新文型のオーラル・イントロダクションです。実際にやってみた感想としては、生徒がとてもよく食いついてくれて、活発な発言を引き出す授業ができたと思っています。実施後すぐにアップしようと思ったのも、そのような事実があったからです。今回の導入は本当にお勧めですよ!(9/18/2021)

 

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