早起きの習慣

一昨年まで勤めていた中学校には、最後の3年間は朝7時に出勤していました。しかも、電車で片道1時間半かかるので、自宅を5時半に出ていました。真冬だとまだ真っ暗な時間です。このように言うと、多くの先生方は部活動の朝練の指導のためだと思われるでしょう。しかし、筆者の学校では朝練は禁止なので、そのためではありません。

 

一番の理由は、この時間に着く電車に乗るのが、最初から最後まで座って電車に乗れるぎりぎりの時間だったからです。以前はもう少し遅い電車もあったのですが、ダイヤ改定でそれがなくなってしまったのです。あと、できれば朝のうちにその日の授業の最終確認をしておきたいということもありました。指導案と教材準備はたいてい前日までに済ませてあるのですが、それらを滞りなく実施できるかのリハーサルをしておきたかったからということもありました。

 

都心に向かう電車は、筆者の地元の田舎の駅でも10〜15分に一本、途中の乗換駅からは3~5分に一本の電車が出ていますが、通勤時間帯は始発駅でないかぎり座って行くことができません。しかも、早く行ける急行や準急だと上記の時間の電車でも座れないのです。座れるのはあくまでも各駅停車の場合の話です。

 

「だったら立っていけば?」と言われるかもしれませんが、一日4〜5時間しか睡眠時間が取れていなかった状況では、朝の通勤時間は絶好の休息時間、つまり睡眠タイムだったです。そもそも急行でも1時間以上かかる満員電車にずっと立っているなんて大変です。また、立っていると過敏性腸症候群のために途中でトイレに行きたくなってしまう確率が高くなるということも心配の種でした。

 

この習慣は前任校に勤め始めて比較的早い時期に身についてしまったので、おそらく25年くらい続けていたでしょうか。途中の乗換駅までは乗り過ごすといけないので頑張って起きていますが、乗換駅で座るとドアが閉まる前に眠ってしまいます(最終降車駅は終点ではないので、1つ前の駅に着く時間にアラームをかけておきます)。もっとも、その電車に乗っている人は、ほぼ全員が筆者と同じように眠っていました。

 

たまにどうしても朝早く起きることができなかったり意図的に遅い時間に出かけたりすると、途中はずっと立って行くことになります。そうすると、その日は一日中調子が悪くて仕方がありません。やはり、身体に染み付いてしまったリズムを崩すとダメなようです。

 

もっとも、家を早く出る習慣は昔からというわけではありません。最初の頃は上記の途中の乗換駅が自宅の最寄り駅だったので、座れる電車を選ぶことができました。ぎりぎり座れる最後の始発の各駅停車は6:53発だったので、駅まで徒歩7~8分の自宅を出るのは6:40で十分でした(これだと学校到着は8:00頃)。その後、以前より遠い現在の住所に引っ越してから少しずつ家を出るのが早くなり、最終的には以前より1時間以上も早く出るようになったいうわけです。

 

その約25年もかけて身に付いた習慣は、現在でも生きています。週に一度だけですが、横浜の大学まで朝は2時間半もかかるので、自宅最寄駅を以前と全く同じ時間の電車に乗って出かけています。今でも朝早く起きるのはちっとも苦ではありません。

 

ところで、そんなに早く家を出て朝食はどうしているのかと思いますよね。それについては、10年くらい前から学校で食べていました。その理由は、その方が朝の支度が楽だということと、途中でトイレに行きたくなるのを極力減らすことができるということからです。それは、2時間半という長丁場に耐えなければならない現在も同じです。

 

なお、朝食は中学校に勤めていた頃は学校の近くにあるコンビニで300円程度のお弁当かおにぎりまたはサンドイッチを買って食べていました。現在通っている横浜の大学では8時から開いている学食で朝食セットを食べています(下の写真参照)。

 

早起きと長距離通勤は大変ですが、以前とそれほど変わらない習慣なので、慣れてしまえばどうということはありません。しかも、到着すれば美味しい朝食に出会うことができるので、それを楽しみに毎週通っています(笑)。(5/15/2023)

 

「つぶやき」に戻る

「ホーム」に戻る


栄養もボリュームも満点の学食の朝食セット。これで教員は300円、学生はなんと100円!