スロースタートした新たな生活

「145. 定年退職のご挨拶」にもあるとおり、筆者はこの3月末をもって現役教師としての仕事を定年退職しました。ただ、まったく教育関係から離れてしまったのかというとそうではなく、「作者について」のコーナーにもあるとおり、非常勤講師として3つの大学で働いています。

 

この中で、現在は夏休みの集中講義のみの1つを除く2つの大学で週3日、計5コマの授業を行っているのですが、「146. 退職間際の騒動」にも記したような理由で、現時点ではまだすべての授業を自宅からのオンライン授業とさせてもらっています。コロナ禍以前であれば、おそらくそれらの仕事はすべて辞退しなければならなかったでしょう。それを考えると、運がよかったかもしれません。

 

筆者が行っているオンライン授業には2つのタイプがあります。1つはZoomを使って学生が個々の端末で視聴するもので、もう1つはZoomに映った筆者の映像を教室のプロジェクターに映して教室で授業を視聴するものです。いずれも始まるまでは上手く行くのか不安でしたが、なんとか対面授業に近い質の授業ができていると思っています。これも現役時代にいずれの形も経験したことがあったからでしょう。

 

ただ、画面で話すとどうしても細かいニュアンスがまでを伝え切れません。そこで、あらかじめ話す内容の要旨をパワーポイントで作成し、それを映しながら話をしています。これも現役時代に経験したこと応用です。もっとも、そのせいで1つの授業の準備に何時間もかかるという大変さはあるのですが…。

 

このように“スロースタート”した新たな生活も、ゴールデン・ウィーク後は以前のような通常の生活に戻せそうです。約2ヶ月前はほとんど歩けず車椅子で移動するような状態だったのが、入院治療と退院後のリハビリのお陰でちょっとした買い物や元勤務校への”出勤”(?)くらいならできるようになったからです。このゴールデン・ウィーク中もさらにリハビリを進めたので、片道1時間半(4回乗り換え)と片道2時間(1回乗り換え)の通勤もなんとかできそうな目処がつきました。久しぶりの対面授業を楽しみにしています。(5/7/2022)

 

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