前向きに生きるということ(開設満5周年に寄せて)

これからお話しすることは、元々は本ホームページ開設満5周年の日にあたる元日にアップするつもりであったことです。しかし、その日は他の記事との関係でこちらをアップすることを見送りました。そこで、改めてそれを記します。

 

長く生きていると、どこかの時点で人生を左右するような重大な局面に遭遇することがあります。筆者にとってのそれは、今から約5年前の2018年10月~12月の3ヶ月間でした。

 

実は、その約1年前に発症した病気の再治療を急遽しなければならなくなり、そのための入院期間は約1ヶ月、その後の自宅療養も約2ヶ月は必要であるという診断が下されました。そこで、思い切って10月1日から3ヶ月間の病気休暇を取ったのです(実際には12月21日に復帰しました)。

 

この病気休暇により、筆者の授業は非常勤講師と英語科の先生方のやりくりで実施していただくことになり、11月に行われる研究協議会に関しては急遽公開授業を交代してもらいました(会自体も欠席)。また、5年間続けてきた埼玉大学の「英語科指導法」の非常勤講師も他の方に代わっていただき、翌年度からの担当は辞退させてもらいました。そして、翌年度に就任することが決まっていた校内の重要な役職も、校長、副校長と相談して、辞退させてもらいました。

 

それは、それまでの人生の中で最大の挫折でした。しかも将来がどうなるかもわからない不安感にも襲われました。また、それまで「できるだけ人に迷惑をかけないように…」と、ほとんど休みも取らずに仕事を頑張ってきた自分としては、これほど他の人に迷惑をかける事態になったことを大変情けなく感じました。しかし一方で、この入院・療養は、筆者の過去の人生を振り返り、今後の人生のあり方を考えるという意味では良い機会を与えてくれました。

 

上記の後者のことについては、手術の直後にICUで過ごしていたときにはすでに、自分がこれまでにやってきたことを広く一般の人にも知ってもらう何かをやろうと思い始めていました。そして作成したのが『目から鱗が落ちる英語学習』(https://norysnoworries.jimdofree.com/)でした。入院中にホームページのための記事を手書きでノートに書き始め、退院した直後からそれを電子データに書き換え始めて、療養中の12月3日に主な記事をそろえて公開しました。

 

次に、上記のホームページを作成している途中で、かつて公開していた教員向けホームページ "Nory Koinuma's Junior High School English Teaching"(1997-2013) も改定・復活させようと思い始めました。そして一般向けHPに遅れること約1ヶ月後の2019年元旦に、追加で再公開したのが本ホームページでした。

 

再開当初は過去の記事を再構成したものが多かったのですが、その後は週に一度くらいのペースで新しい記事をどんどん追加してきたので、今では旧HP時代の記事は全体の2割以下になっています。

 

ここまでやろうと思った原動力は、おそらく自分がこれまで生きてきた証をなんとか残したいという気持ちであったと思います。そして、自分の人生を捧げて取り組んできた英語教育で得られた知見を、自分に残された時間の中で若い世代に引き継ぎたいという思いもありました。

 

お陰様で、大学の非常勤講師として後進を育てるという目標に加えて、こうして自らの経験を若い先生方に伝えていくという目標も持つことができました。毎週のように精力的に記事をアップできたのも、そのような動機があったからです。そして何より、記事を書くことで自分が生きていることを実感でき、気持ちを前向きに保ち続けることができています。

 

実は、先述した病気に関連したことでこれまでに9回も入院・治療を行っています(これをアップした日も入院中です)。その事実からすれば、かなりの“病人”扱いをされてもいいはずなのですが、入院仲間からも病院スタッフからも、そして地元で長年お世話になっている内科の医師にも、「そんな病気を抱えている人とは思えないほど元気に見える」とよく言われます。それはきっと、そうした前向きな気持ちを持って生活しているためなのでしょう。

 

『次世代を担う先生方のための英語学習指導』(Nory's Junior High School English Teaching)は、そのような筆者の思いを形にしたものです。はたしてこのHPの記事がみなさんにどれほど意味のあるものかはわかりませんが、筆者としてはこれを発信することができているだけで、自分の中にある大きな目的は果たせていると満足しています。

 

開設した当初は、本HPの運営を5年間も続けられるとは思っていませんでした。なにせ、無事に定年を迎えることすらできないのではないかと思っていたからです。今後もネタと体力・気力が続く限り、本ページを更新していくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。(1/20/2024)

 

「つぶやき」に戻る

「ホーム」に戻る