『指導と評価』編集後記(特集:これだけはおさえたい学習評価の基礎基本)

※記事の一番下に雑誌記事の現物(PDF)があります。

 

評価は妥当性、信頼性、実際性(実行性)の3つの要素を十分に考慮して行われるべきであると言われる。しかし、学校現場の実際の評価場面、特にパフォーマンス評価を行う場面ではもう1つ重要なことがある。それは、その評価を行うに足る指導が事前に行われていたかということである。

 

今から約20年前、元勤務校で現在も恒例となっている「リーディング・ショー」という音読テストを中3の英語の授業で行ったときのことである。すでに6回それを経験していたことによるマンネリ感もあってか、生徒たちはこちらが期待するようなパフォーマンスを見せなかった。その状況を何とかしたいと考え、一学年上の生徒の発表をビデオで見せてみた。すると、「もう一度やらせてください!」という声が生徒たちからあがった。そこで、しばらくしてからもう一度同じ活動をさせてみたところ、生徒たちは前回とは見違えるような素晴らしい発表を行った。

 

この時、もしこの評価を1回目の発表で行っていたら、先述した三要素がそろっていたとしても、正しい評価ができたとは言えないことを学んだ。以来、正しい評価を行うには、それ以前に生徒の力を100%引き出せる指導を行わなければならないと考えて指導にあたっている。

 

(『指導と評価』2022年7月号、図書文化)

 

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指導と評価2022年7月号「編集後記」.PDF
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