教え子の結婚式-新・教え子の活躍-

教師をしていて嬉しいことの1つに、教え子の結婚式に招待されることがあります。手塩にかけて育てた教え子が、新たな伴侶を得て新しい生活を始めるということに対する感慨と、自分のことを覚えてくれていたという感激の両方の幸福感を味わえる、とても素晴らしい機会です。もっとも、大抵は挨拶を頼まれるので、それが厄介ですよね

 

結婚式に招待してくれる教え子と言えば、学級担任した生徒か部活動で指導した生徒が多いのではないでしょうか。筆者がこれまでに参加した結婚式もそのどちらかか両方ばかりでした。しかし、つい先週の日曜日に参加した結婚式の教え子(女子)はそのどちらでもありませんでした。

 

では、どういうつながりがあったのかというと、それは英語の授業でした。その生徒には中学校3年間はもちろんのこと、そのときだけ臨時で出向した附属高校の授業でもたまたま担当したクラスにいたのでさらに2年、計5年間教えた生徒でした。彼女は高校時代に自分の意志でいくつかの英語のスピーチ大会に出場しましたが、その原稿指導と発表指導も筆者が担当しました。

 

そのような関係であったので、大学の推薦入試の推薦状も筆者が書きました。そこまでのお付き合いがあると、就職後もよく学校に近況を伝えに来てくれていました。そして嬉しいことに、なんと数年前にはついに国連の機関である世界食糧計画(World Food Progpamme)の正職員となって、世界中の貧しい子供たちのために働くようになりました。

 

実は、彼女のことは約4年前に本コーナーの「33. 教え子を講師に招く」で“Mさん”として紹介したことがあります。当時持っていた3年生の総合学習のコースのテーマが「映像をとおして社会問題を考える」というものだったので、彼女が帰国するタイミングで講演に来てもらいました。当時もアフリカや中東の貧しい国で働いていましたが、2021年からはなんとアフガニスタンで働いています。ほぼ毎日タリバンとの交渉をしているというのですから、驚くとともに心配でなりません。

 

彼女の夫はIT会社の社長で、結婚式後はアメリカで生活すると言います。彼女もまもなくアフガニスタンに戻るそうです。英語教育をとおして世界中の人々を助けるような人物を育てられたのは教師としてこの上ない喜びですが、その教え子が命の危険があるところで働くことになったことについては少し複雑な気持ちがしています。なんとしても安全で幸せであってほしいものです。(7/8/2023)

 

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