いよいよ新年度が始まりましたね。先生方はさぞかしお忙しい日々をお送りのことと思います。
ところで、長年仕事をしていると、その間に何度か重大な決断を下さなけれはならない状況に出くわすことがあります。それが自分のステップ・アップにつながるようなものであれば決断を下すことにも夢がありますが、その逆の場合は少々(かなり)気持ちが落ち込んだりするでしょう。
筆者は今春、後者にあたるある重大な決断を下しました。それは、これまで続けてきた―しかも次年度も続けることが決まっていた―仕事を辞退したのです。埼玉大学は任期切れで終了したわけですが(「236. 7年間の思い出」参照)、神奈川大学と新たに勤めることが決まっていた某私立大学の仕事は自分の意志でやめさせてもらいました。
それは、7年前から患っている病気の治療のためです。これまでは最新医学と画期的な薬のお陰で病状はほぼ平衡状態で来たのですが、今春になってそれが一気に進んでしまったことがわかりました。今後の治療のことを考えると、年間をとおして頻繁に授業に穴を開ける可能性が高そうだったので、このまま現職に留まることはできないと考えたわけです。
もちろん、病気があっても仕事を続けている人は大勢いるでしょう。しかし、自分だけが担当していて、急な交代ができない大学の授業では、各方面に迷惑をかけることがこれまでの経験(昨年だけで急な病気治療で3回休講や代理授業にしました)からもわかっています。それがわかっていながら、それを予め回避する手はずを取らないまま進むことは筆者にはできませんでした。
自分としては、2年間積み上げてきた経験を活かす場面と新たな場所で出会う学生への指導の機会及び貴重な収入源を失うわけですから、まさに断腸の思いの決断でした。
もっとも、筆者にはまだこのホームページという場があります。授業はできなくても、この場を使っていろいろな情報発信はできますので、これまで以上に気合いを入れて取り組んでいきたいと改めて決意したところです。
その決意を表すものとして、本日「英語教育雑感」のコーナーに「次世代を担う先生方に伝えたいこと」という記事をアップしました。これは、元々は約1年半前に「ELEC英語教育協議会」ホームページの「ELEC通信」用に書いたものですが、自身のホームページにも改めて掲載しました。筆者の思いをつづったものですので、よろしければお読みください。(4/6/2024)
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