研究協議会情報

筆者の元勤務校(2022年3月末で定年退職)筑波大学附属中学校は国立大学の附属学校であることから、特に教科教育において他の学校の先生方の参考になるような研究成果を提供することが求められています。そして、その研究成果を披露する場が毎年行われる研究協議会です。

 

平成8(1996)年度に、それまで希望教科による隔年開催であった研究協議会が全教科・毎年開催となって以来、毎年11月の第2土曜日に行われてきました。英語科では、そのときどきに合った内容だけでなく、英語科の学習指導として恒久的に追究されるべき内容についても発表を行い、公開授業も毎年2~3本行ってきています。

 

英語科に参加される先生方の数は、毎年開催になった当初は50名くらいでしたが、それから15年くらいの間に80名→100名→120名→150名→180名→200名と増えていき、最高は291名(平成23年度)を数えるまでになりました。それだけ本校英語科が行っている指導内容が全国の先生方に支持していただけるようになったということでしょう。それに伴って、当初は教室で行っていた公開授業の場所を80名を超えたあたりで図書室にし、120名を超えたところで講堂にしました。ここ数年は150~200名くらいですが、引き続き講堂のフロアで公開授業を行って、左右及び後方に数列ずつ椅子を置くことで、参会者の方全員に座って授業をご覧いただけるようにしています。

 

教科の研究協議会は、公開授業に関する質疑応答のほか、本校英語科の提案事項についても議論します。ただ、あまり堅苦しい雰囲気にしないために、毎回参加されている先生方にお近くの方同士で情報交換をしていただいてから質問や意見をいただいています。そのせいもあってか、毎年のようにいらっしゃるリピーターの先生方だけでなく、初めていらっしゃる先生でも「気軽に意見交換ができてよかった」という感想を多くいただいています。

 

ぜひ、11月の第2土曜日は筑波大学附属中学校の研究協議会にお越しください!

 

ご参会いただくには、事前の申し込みが必要です。学校のホームページの申込フォームからお申し込みください

 

1.本年度の研究協議会 NEW

令和6年度の研究協議会は11月9日(土)に行われる予定です。詳細な内容がわかり次第、本ページでも情報提供をいたします。

 

2.これまでの研究協議会

上記のとおり、平成8年度から毎年発表を行ってきた英語科ですが、過去の発表テーマは以下のとおりとなっています。リンクの張られているものは、発表要項の原稿をPDFで読むことができます。なお、( )内の名前は発表者名で、○は教科主任、太字公開授業者です。< >の数字は英語科の参加者数(H8~H11は概数)です。

 

◇令和5(2023)年度(○植野伸子・中島真紀子栖原昂・高杉達也)<120名>

 →即興的に表現する力を養うための授業実践研究(2)~話すことの質を高める指導の工夫~

◇令和4(2022)年度(○植野伸子・中島真紀子・栖原昂・高杉達也)<111名>

 →即興的に表現する力を養うための授業実践研究

◇令和3(2021)年度(○肥沼則明・植野伸子・中島真紀子栖原昂)<222名(オンライン同時視聴最大値)> ※授業はあらかじめ撮影したビデオでオンライン公開

 →英語学習指導の本質を追究するために『変えてきたこと』-変わらないこと、変えてきたこと、変えていくこと (3)-

◇令和2(2020)年度(○肥沼則明・植野伸子・中島真紀子・栖原昂)<124名(オンライン同時視聴最大値)> ※公開授業なし(代わりにオンライン授業6本と英語科プロモーション・ビデオ2020をYouTube上で限定公開)

 →新学習指導要領を踏まえた指導のあり方(4)-どのような状況下でも生徒の主体的な学びを支える「変わらないこと」-

◇令和元(2019)年度(○肥沼則明植野伸子・中島真紀子・栖原昂)<166名>

 →新学習指導要領を踏まえた指導のあり方(3)-変わらないこと、変えてきたこと、変えていくこと-

◇平成30(2018)年度(○肥沼則明・植野伸子・中島真紀子栖原昂)<118名>

 →新学習指導要領を踏まえた指導のあり方(2)-「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習者の育成-

◇平成29(2017)年度(○肥沼則明・植野伸子中島真紀子・栖原昂)<164名>

 →新学習指導要領を踏まえた指導のあり方(1)-「授業を実際のコミュニケーションの場にする」には-

◇平成28(2016)年度(○肥沼則明・久保野りえ・植野伸子・栖原昂)<176名>

 →「授業は英語で行う」ことの基本と留意点

◇平成27(2015)年度(蒔田守・○肥沼則明・久保野りえ植野伸子)<171名>

 →確かな英語力を身につける学習者の育成

◇平成26(2014)年度(○蒔田守・肥沼則明・久保野りえ・植野伸子)<201名>

 →「読める」生徒を育てる系統的指導-文字の音声化からまとまりのある文章の読みまで-

◇平成25(2013)年度(○蒔田守肥沼則明・久保野りえ・植野伸子)<209名>

 →意味を伝える音声指導

◇平成24(2012)年度(○蒔田守・肥沼則明・久保野りえ植野伸子)<174名>

 →新学習指導要領に対応した授業作りの基本(5)-小中連携・中高連携を意識した指導と新教科書の扱い方-

◇平成23(2011)年度(○蒔田守肥沼則明・久保野りえ・植野伸子)<291名>

 →新学習指導要領に対応した授業作りの基本(4)-新しい教科書への対応と小中連携を考えた入門期指導の転換-

◇平成22(2010)年度(○蒔田守・肥沼則明・久保野りえ植野伸子)<211名>

 →新学習指導要領に対応した授業作りの基本(3)-小中連携と中学校入門期指導のあり方- 

◇平成21(2009)年度(○蒔田守肥沼則明・久保野りえ・植野伸子)<178名>

 →新学習指導要領に対応した授業作りの基本(2)

◇平成20(2008)年度(○蒔田守・肥沼則明久保野りえ・植野伸子)<168名>

 →新学習指導要領に対応した授業作りの基本

◇平成19(2007)年度(○蒔田守肥沼則明・植野伸子・籠島聡子)<221名>

 →小学校で培われた力を活かし、高校につなげる中学校3年間の指導-小中高一貫カリキュラムの作成過程で見えてきたこと-

◇平成18(2006)年度(○蒔田守・肥沼則明植野伸子・籠島聡子)<113名>

 →入門期指導を改めて考察する(3)-新「入門期指導」カリキュラムの実践を振り返って-

◇平成17(2005)年度(○蒔田守・肥沼則明久保野りえ植野伸子)<168名>

 →入門期指導を改めて考察する(2)-中学校入学以前の英語体験を探りながら-

◇平成16(2004)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明・久保野りえ)<132名>

 →入門期指導を改めて考察する-中学校入学以前の英語体験を探りながら-

◇平成15(2003)年度(○石井光太郎・蒔田守・肥沼則明・久保野りえ)<107名>

 →「自立した学習者」を育てるカリキュラム作り(4)-学習の継続を支援する手だてに焦点をあてて-

◇平成14(2002)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明・久保野りえ)<105名>

 →「自立した学習者」を育てるカリキュラム作り(3)-第2・第3学年の指導に焦点をあてて-

◇平成13(2001)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明×2久保野りえ)<119名>

 →「自立した学習者」を育てるカリキュラム作り(2)-入門期後の指導に焦点をあてて-

◇平成12(2000)年度(○石井光太郎・蒔田守・肥沼則明・久保野りえ)<101名>

 →「自立した学習者」を育てるカリキュラム作り(1)-入門期指導に焦点をあてて-

◇平成11(1999)年度(○石井光太郎・蒔田守・肥沼則明・久保野りえ)<約80名>

 →三年間を見通した英語指導-「聞くこと」「話すこと」を中心として-<四年次>

◇平成10(1998)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明・久保野りえ)<約80名>

 →三年間を見通した英語指導-「聞くこと」「話すこと」を中心として-<三年次>

◇平成9(1997)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明久保野りえ)<約80名>

 →三年間を見通した英語指導-「聞くこと」「話すこと」を中心として-<二年次>

◇平成8(1996)年度(○石井光太郎・蒔田守肥沼則明・矢野美子)<約50名>

 →三年間を見通した英語指導-「聞くこと」「話すこと」を中心として-<一年次>

 

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