P. はじめに
随分えらそうなタイトルを付けてありますが、自分の力をひけらかそうとしているわけではありません。実は、かつては筆者には生徒が話を聞いてくれなかった時代があり、試行錯誤の末になんとかそれを克服できたので、同じようなことで悩んでいらっしゃる先生方にその道筋をお伝えしようと思って設定したページです。
そうした試行錯誤の経験から、生徒を育てる話の内容や話し方にはある種の法則のようなものがあることがわかっています。そして、それにしたがって話せば、多くの場合で生徒はこちらに耳を傾けてくれ、生徒の言動にも変化をもたらします。つまり“教育効果”があるというわけです。
これは、一見すると英語教育には直接関係がないことのように思われるかもしれませんが、けっしてそうではありません。それは、授業を含めた学習指導は、教師と生徒の確かな人間関係があってこそ効果的に行えるのであり、その人間関係は平素の教育活動で教師がどのように生徒に接しているかでほぼ決まるからです。そして、その教育活動の成功の鍵を握るのが、生徒の心を動かすことができる教師の言葉だと筆者は考えています。
トップページの目次には、本ページの上に「終礼の話」というページがあります。そちらには、かつて筆者が学級担任として生徒と交わした話の記録が載っています。そちらをお読みになっただけも、それらの話によって生徒が変わって(成長して)行ったことをおわかりいただけるでしょう。ただ、それぞれの話にねらいや手順などは示されてはいるものの、なぜその話が効果があると考えたのかを論理的・体系的に示すまではできていません。
さて、先生方の中には、生徒に話をしていて次のようなことを感じる方はいらっしゃいませんか。
・大切なことを話しているのに、生徒が耳を傾けてくれていない。
・生徒が自分の話を右から左に聞き流しているように見える。
・力を入れて話したつもりなのに、生徒の言動にまったく変化がない。
・大事だと思って話しているのに、話せば話すほど生徒が反発する。
もしこれをお読みの先生の中に、上記のようなことをお感じになる方がいらっしゃるとしたら、その方は過去の筆者と同じような状況に陥っている可能性があります。
そこで、ここでは筆者が試行錯誤の上に「このように話せば生徒が変わる」と思うようになった法則のようなものを、筆者の具体的な話を例にしてご紹介します。もちろん、それが絶対的なものだということではなく、あくまでもたくさんある方策の中の1つであることは言うまでもありません。ただし、そこにもそれを可能にした理由を見つけることができます。
なお、全体としてかなりの長さの話なので、「0. はじめに」(本ページ)以降の部分は以下の項目に分けてそれぞれ別ページで順番に紹介していきます。
5. 具体的な方策例 NEW
(1) 「叱る」から「褒める」へ
(2) お調子者の活用 NEW
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