2.自分の授業を見てもらうこと

他の先生の授業を見せていただくことよりもかなりハードルの高い研修かもしれません。自分の授業に自信が無い場合は特にそうでしょう。ただ、手続き的には1.よりも簡単です。同じ学校の先生に対してであれば、「私の授業を見ていただけませんか?」とお願いするだけだからです。

 

自分の授業を見てもらうということは、自分にとって一番の研修になります。まず、見てもらうことを考えるだけでいつもより緊張して準備をするはずです。その準備過程では、授業中のひとつひとつの活動をいつもより少し丁寧に準備するでしょう。また、いつもはやっていないような活動を入れようと考えるかもしれません。いずれのしても、他人の目を意識するということだけで、授業の質が上がるはずです。

 

これが校内だけでなく、地域の先生方に見せるような公開授業であるとさらに緊張して準備をすると思います。特に、地域の研究会等の委嘱を受けた研究授業であったりするとなおさらです。自分だけでなく、地域の先生方にも影響を与えるかもしれないと思うと、いい加減な授業はできないと考えるでしょう。学習指導案もいつもより丁寧に書くかもしれません(筆者はあえてそういう時でも日頃の手書きの授業ノートを出すことが多いてすが…)。

 

どのような形であれ、自分の授業を他の先生方に見てもらうというのは、自分の授業を向上させるためのものとして非常に大きな意味のある研修です。先述のように見てもらうということだけでも研修になりますが、授業を見た先生方の感想や意見をもらうことができれば、さらに有益です。授業後に研究協議会があればそこでいろいろな意見をもらえるでしょう。もしそのような機会が無い場合は、直接感想や意見を聞いたり、それを紙に書いてもらったりするといいと思います。自分では気づかないような大切なことを教えてもらえるかもしれません。

 

ちなみに、筆者は勤務校の研究協議会でほぼ毎年のように公開授業を行ってきましたが(ただし、前回は2016年)、ここ10年ほどは200名以上(過去最多は293名)の先生方に三方を囲まれて授業を行っています(これだけの人数の参観者は教室に入りきれないので、講堂のフロアーで授業を行います)。毎回一ヶ月くらい前からプレッシャーで下痢気味になりますが(失礼!)、公開授業を終えた後はいつも「自分が一番勉強になった」という感想を持ちます。ぜひ、みなさんも自分の授業を他の先生方に見てもらってください。

 

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