(1)~(4)では「授業は英語で」行うことの重要性とその具体的方法及びそれらを支える大切なことを述べました。読者の方の中には、「それはわかったよ。でも、あなたは本当にやっているの?」と思った方もいるでしょう。そう思われるのも至極当然です。
これだけ長大な文章でこの問題を取り上げているわけですから、もちろん筆者自身もしっかりとそれに取り組んでいます。これが研修会や講習会であれば、その証拠をビデオでご覧いただくのですが、ネットでは生徒の肖像権の関係もあってそれはできません。そこで、その代わりとして自分の授業の紙上公開授業を行います。
具体的には、次の2つの授業について、その中で交わされた生徒と教師の全発言をビデオから書き起こしたものを紹介します。いずれも実際の授業を行った際に録画しておいたものを、別の機会で参加者に見ていただくために、あらかじめビデオを見て書き起こしておいたデジタル・データです。これらを見ていただければ、これまで筆者が述べてきたことを自分の授業で実践していることがわかると思います。
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平成8年10月に行った平常授業を録画したビデオから、50分の授業中に教師と生徒が発したすべての発言を書き起こしたものです。同年のELEC同友会全国大会でビデオによる公開授業に使っていただいたので、参加者に配布する資料とするために書き起こした際のデータが残っていました。なお、公開授業をするにあたって、授業中に腹話術の人形(ケンちゃん)を使う場面が2カ所あるので、「ケンちゃんといつでもティーム・ティーチング」という授業タイトルがついています。
② 英語で行う中学校2年生の授業:新出文型のオーラル・イントロダクション全台詞
平成26年11月に行った勤務校の研究協議会公開授業のビデオから、新出文型(more,mostを使った比較表現)のオーラル・イントロダクションの場面のみ、教師と生徒が発したすべての発言を書き起こしたものです。平成29年度の研究協議会の発表資料として、オーラル・イントロダクションのやり方を提案するために作成したものです。なお、各台詞のねらいの説明も書かれた「完全版」(PDF)も同ページでダウンロードできるようになっています。
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