(1) 東海・南紀・四国・東中国編

 

 
期  間
地  区
走行距離
バイク
備  考
1980. 3.24~29 東海、南紀
約1,000㎞
XL125S

帰路は那智勝浦から東京までフェリー。この時だけ中高大の親友との二人旅

1981. 3.19~30 東海、四国全域 
2,521㎞
CB400T 島間はフェリー
1990. 8. 9~15 南紀、北四国、東中国
1,565㎞
HDFXST 往路は東京から那智勝浦までフェリー

 

◇昔をしのぶ東海道
 東海道は歴史に興味のある人にとってはとても”おいしい”ところでしょう。教科書や歴史小説で読んだあの舞台がそこにあるのです。信長が、秀吉が、家康が。城跡や古戦場跡など枚挙にいとまがありません。その多くは観光用に再建されたり、単に碑が立っていたりするだけですが、実際にそこに立って何百年も昔のドラマに想いを馳せるのは何とロマンチックなことでしょうか。
 見所は、景色としては箱根、浜名湖、渥美半島、琵琶湖などがすてきです。歴史物では、名古屋城、彦根城、関ヶ原古戦場などがお勧めです。考古学に興味がある人には登呂遺跡(写真)があります

 

◇神の力を感じる紀伊半島
 私たち関東の者にとっては、紀伊半島はあまりなじみのないところです。実際に行ってみると、そこは「木と水の国」という感じがします。ほとんどが山地ですから、「走る」ということを考えると、海岸線か山の中ということになります。そして、この山の中というのが実に不思議で、次から次へと現れる雄大な山々に向かって走り、長時間その中に身を置くと、なぜか神の存在を意識してしまうのです。作家アーサー・C・クラークは「2001年宇宙の旅」で神とは宇宙の営みそのものであるかのように描いていましたが、ここでは自然の営みそのものがまさにそれにあたるように感じました。
 さて、若者に人気の場所は、日本一の長さ300mを誇る「谷瀬の吊橋」(こわいぞ!)や「本州最南端証明書」なるものが手に入る潮岬などでしょうか。

 

◇開発進む四国
 17年前(1980年)に訪れたときは道路も狭く、開発途上という印象がありましたが、鳴門大橋、明石海峡大橋、瀬戸大橋の開通で事情は大分変わったようです。また、温暖な気候と風光明媚なことで、ライダーのみならずチャリダー(サイクリスト)も日本中からやってきます。
 見所は、景色としては室戸岬、足摺岬、鳴戸大橋(うず潮)、小豆島などがあるほか、日本三大鍾乳洞の1つである龍河洞も面白いところです。また、文学少年少女には、ぜひ松山の道後温泉に寄ってもらいたいものです。ここには通称「坊ちゃん湯」があり、夏目漱石の小説の主人公そのままにお風呂を楽しむことができます。なお、電車で行く人には大阪港→高松のジェット船(何と時速80㎞の船)がお勧めです。[写真は高知城の門のところにいた土佐犬]

 

◇夢千代の里
 突然ですが、私は女優吉永小百合の大ファンです。つまり「サユリスト」の1人です。それが高じて「さゆり」という名前の女性と結婚してしまいました(これ、ホントの話)。さて、その吉永小百合が主演したNHKドラマ人間模様「夢千代日記」(3シリーズあり。後に映画化もされた)の舞台が、兵庫県の日本海側にある湯村温泉です。③の旅の最終目的はここを訪れることでした。
 山陰は、その名前のせいか、どうしても暗いイメージがあります。「夢千代日記」でもその暗さをモチーフにしていました。実際、季節によっては荒れ模様のときもあるようですが、私が訪れたときも幸か不幸か2度とも悪天候で、その暗さを味わってしまいました。しかし、他のところと同じくけっしてそのような暗いところではなく、鳥取砂丘や「日本三景」(知らないと恥をかく)の1つの「天橋立」など景色のいいところがたくさんあります。[写真は湯村温泉の夢千代像]

 

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