筆者には大学時代からずっと続いている同じ英語科専攻生の同窓会があるのですが、今年はそれがコロナ禍で中止(延期)になったことは「56. 大学時代の同窓生」でお話ししました。その同窓会が先日実現できました。と言っても、例年のように飲み会(食事会)を開くというものではなく、野外でブドウ狩りを楽しむというものでした。
実施日の1週間ほど前に毎年幹事をしてくれる女性からメールが来て、同窓生の一人の実家が経営している果樹園で4連休中の2日目にブドウ狩りをしないかという誘いがありました。これは面白い企画だと即OKの返事を出しました。
実は、そもそも筆者は「~狩り」というものを今まで一度も経験したことがありません。自分が子供の頃に連れて行ってもらったことがなかったことが何か特殊な思いにつながってしまっていたのか、自分の子供にもそれをさせに連れて行ったことがないからです(実際には、自分の子供は筆者の妻と一緒にイチゴ狩りやミカン狩りに行ったことがあります)。そんな私にも"そのとき"が訪れました。
その果樹園は筆者の自宅から車で15分くらいで行ける近場です。残念ながら当日は朝から小雨模様で、しかも幹事と果樹園の女性以外はみな都合が悪くて3人だけの同窓会となってしまいましたが、初めて経験するブドウ狩りにワクワクしながら出かけました。
個人経営の小さな果樹園で、ブドウ狩りはすべて事前予約制となっていることもあり、筆者たち以外はときどき家族づれが一組ずつ来園するくらいで、多くの時間は貸切状態でした。果樹園の女性が筆者たちのために残しておいてくれたシャインマスカットを自分で切り取ると興奮はマックスに。ただ、少し落ち着くと、自分の子供たちにこの楽しさを経験させてあげようと思わなかった自分を大いに恥じる気持ちもわいてきました。
その農園には季節の最後期になる梨(にっこり)も1本だけあるのですが、それを見て今年は梨を食べそびれていたことを思い出して、そちらも大ぶりの実(850g)を1ついただいてきました。梨をもいでわかったこですが、梨って本当に簡単に手でもげてしまうんですね。あんなに重い実がこんなに簡単にもげるということは、台風などが来たらひとたまりがないということがよくわかりました。
今度は家族をここに連れてきてあげたい…。以前はなぜそう思えなかったのかが不思議なくらい、楽しい時間を過ごすことができました。(9/26/2020)
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