「文法指導」は文法解説にあらず

みなさんは「文法指導」と聞いたら何をイメージするでしょうか? 高校受験や大学受験のために重箱の隅をつつくような解説をすることでしょうか? いかに難しい文法を生徒にわかりやすく説明することでしょうか?

 

本日アップした「文法指導」のページでは、けっしてそのような難しい内容は扱っていません。むしろ、説明することだけで言えば、簡単な方に入る基本的な文法事項です。ただ、ここでこだわったのは、生徒に一方的に説明するのではなく、場面設定をしっかり行い、目標とする表現とその使用場面を、生徒と英語でやりとりをしながら生徒に気づかせるという指導法です。

 

この方法は、筆者が学生時代に習った「オーラル・イントロダクション」という指導法で、教育実習で初めて使用し、教員になってからも一貫して行ってきているものです。そのようにして導入したことが生徒の口から出てきたときの嬉しさと言ったら、「やったね!」と小躍りしたくなるようなものなのです。

 

今回紹介したものは、雑誌の記事に書いたものなので、実際の指導のダイジェスト版であり、授業の中でどのような役割を果たしているものなのかがやや見えにくいかもしれません。そのようなことも想定して、今後アップする予定の「授業は英語で」のページには、ある新文型の導入をした際の実際の発言と各発言の意図を余すところなく紹介するコーナーも用意しています。オーラル・イントロダクションのイメージがわかないという方は、ぜひそちらも参考になさってください。(1/13/2019)

 

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