趣味みたいなもの

今年の元旦で本ホームページを開設して満5周年を迎えた気持ちは「232. 前向きに生きるということ(開設満5周年に寄せて)」に記したとおりですが、改めてホームページを運営することが自分にとって何であるのかということを考えてみると、開設した頃に比べてそれが少しずつ変化してきているように思います。

 

約5年前に開設した当時、筆者はまだ現役の中学校教師で、フルタイムで働きながら週末や平日の夜に記事を書いていました。また、本ホームページを開設する直接の原因になった病気で3ヶ月の病気休暇を取った直後でもあったので、ホームページのタイトルにもあるとおり、次世代の先生方に自分が学んできたことを引き継がなければならないという気持ちでそれに向かっていたように思います。その気持ちは、いわば強迫観念にも似たものであったように思います。

 

しかし、しばらくしてからその気持ちが少しずつ変化してきました。簡単に言えば、記事の内容をストレートな教科の実践内容の紹介に限るのではなく、それらを支える他の教育活動や、それこそ直接は関係がなさそうな周辺事項などにも広げるようになりました。あえて言えば、伝えることを楽しんでいる状態になっていたということでしょうか。例えば、「終礼の話」「生徒を育てる話の内容と方法」「土台を支える経験」「筑波大学附属中学校について」「ブラノーリー(文京区ぶらり旅)」などのコーナーがそれにあたります。おそらくそれは、定年退職へ向けて中学校教師としての仕事が最終段階に入ったことを自覚し始めたこと、健康上の先行き不安が最新医療のおかげで長期の安定期に入ったと感じたことなどから、心に余裕が出てきたからだと思います。

 

では、現在はどうかと言うと、さらに一歩進んでもはやそれは仕事ではなく、趣味みたいなものになっていると言っても過言ではないと思います。おそらく誰かに「趣味は何ですか?」と尋ねられたら、①映画やドラマの鑑賞、②ホームページの記事の執筆、と答えるでしょう。以前であれば、校務が忙しかったこともあって、週末の更新に間に合うように記事を書き上げるという感じでしたが、最近は気がつくと何かしらの記事を書いているので、もう1つの『目から鱗が落ちる英語学習』(一般用)用と合わせて、すでに書き上げてある記事―つまり待機記事-がたくさんあります。毎週末に何らかの記事をアップしたとしても、コーナーによっては今年の年末くらいまでの分がストックされています。

 

そうであれば、惜しげもなくどんどんアップしてしまえばいいのではないかという考えもありますが、それはそれでせっかく書いた記事をそう安売りするのはもったいないので(笑)、更新ペースは保ったままで、内容をより充実させるために何度も何度も推敲してからアップすることにしています。その割には誤字・脱字が未だに残っているのは、自分の生来の不注意さからですが…。

 

健康上の不安材料はけっして楽観視はできないのですが、そういうことを忘れる意味でも本ホームページの記事執筆を楽しんでいます。始めたときとは様変わりした部分もありますが、今後も先生方に参考にしていただける記事を、楽しみながら書いていきますので、末永くお付き合いいただければと思います。(2/3/2024) 

 

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