運動会(または体育祭)は、小・中・高校では定番の学校行事でしょう(実は日本独特の行事で、海外の学校にはあまりありません)。中には、春と秋に2回開催する学校もあるのではないかと思います。筆者の小学校時代もそうで、前者を「小運動会」、後者を「大運動会」と呼んでいました。
筆者の勤務校では毎年9月中旬に行わますが、「秋の大運動会」という名前を今でも使っていますから、以前は別の時期に「小運動会」があったのでしょう(筆者が勤務し始めた25年前にはすでにありませんでした)。まあ、その大運動会も「秋の…」と言いつつまだ残暑厳しい時期に行われますので、「夏の…」と言った方がいいようにも思うのですが…。
さて、運動会は教員にとってもわくわくする行事です。特に、クラス対抗のような形になっていればなおさらです。筆者もご多分に漏れず、運動会前になると優勝を目指して生徒を鼓舞する側に回ります。自分ではそれが自然だと思っていたのですが、何年か前に他のクラスの生徒に「先生って、本当に負けず嫌いですね」と言われてしまったことを考えると、他の先生方に比べると、わかりやすいくらいに闘志が表に出てきてしまっているのかもしれません。
その証拠(?)とも言えるものが拙著の「終礼の話」にもあります。つまり、運動会のことを話題にしている話です。最初の『終礼の本』に計3話(各学年1話ずつ)、次の『続・終礼の本』には計8話(1年:1話、2年:3話、3年:4話)あります。学校行事に合わせて話したものとしては、他に類を見ないほどの回数が費やされていることからも、筆者がどれほど運動会にこだわっていたかがわかるでしょう。
それらを少しずつ順次公開していくことにします。運動会をとおしてどのように学級経営を行っていこうと考えていたのかを読み取っていただけると思います。うまくいった(つまり「効果があった」)話もあれば、うまくいかなかった(つまり「効果がなかった」)話もありますので、運動会を機会に学級経営を上手に進めてみたいという担任の先生の参考になるかもしれません。(8/4/2019)
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