不安定な生活

前回(「198. お金じゃない!」)は、教員はお金のために仕事をしているのではなく、生徒のために頑張れることのために仕事をしているのだから、その仕事をやりやすくするための全体の仕事量を減らすような施策をとってくれないと、教員不足は解消しないことを述べました。

 

一方で、そうは言っても最低限の生活を維持するための賃金と人間らしい生活を送ることができる少しの余裕はほしいともしました。長年常勤の教員をしていたときはそれをあまり意識していませんでしたが、定年退職をして非常勤教員の立場になってみると、そのことをひしひしと感じています。

 

「筆者について」にあるとおり、筆者は現在3つの大学で非常勤講師をしています。授業は週に3日で計4コマ、これに夏期集中1コマが加わります。これだと、給料は常勤時代の最高給の約5分の1にしかなりません。年金は65歳からなので、今のところはそれまで退職金を食いつぶしながらの生活になります。

 

実際には、昨年1年間でおよそ300万円の支出超過がありました。海外旅行や車を購入したりといった大きな支出はしていません。すでに子供2人は働いているので教育費はかかりませんが、専業主婦の妻との生活で、あと6年もすると退職金がなくなってしまう計算です。

 

しかも、現在の非常勤の仕事も半分は今年限りで終わってしまうことがわかっていますので、来年からは別の仕事を見つけないとさらに苦しくなりそうです。

 

健康上の理由から常勤職の雇用延長を辞退し、その分の日々の余裕は増えましたが、やはり収入面では常勤職を失ったのは大きかったと今更ながら思っています。どこかに私の経歴を活かせる仕事がないでしょうか…。最近、以前にも増してそれを考えるようになりました。(5/27/2023)

 

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