祝・開設4周年

新年明けましておめでとうございます。

 

さて、自分で自分のしてきたことに「祝」と付けるのもおこがましいのですが、そこにはある思いがあってのこととご理解いただければと思います。その「思い」が何かはまだ申し上げられませんが、本ホームページを立ち上げ、それを可能な限り運営し続けようとする意志を持たせるものであったということだけは申し上げておきましょう。

 

それはともかく、開設当初は旧ホームページ(1997-2013)に載せていた記事を中心に少しずつ新しい記事を足していくという形で始めました。その「新しい記事」も毎週のように追加していけばけっこうな量になるもので、今では全29項目(コーナー)で小さなものも数えると500ページを越えています。

 

お読みいただいている方から直接ご感想をいただくようなシステムにしていないため(ツイッターなどで起こっているような精神的ダメージを受けたくないからです)、どれほどお役に立てているかはあまりわかりませんが、知人からのメールや年賀状、研修で出会った先生方からのご感想を聞かせていただくかぎりは、それなりの内容をご提供できているのだなとは思っています。

 

過去の本コーナーの記事や「作者について」でご存知と思いますが、昨年3月で現役教員を定年退職して以来、大学で教員を目指す学生を指導したり、先生方の研修のお手伝いをさせていただいたりということを通して、英語教育全般の底上げのために努めてまいりました。その効果は本当に微力ではありますが、確実でもあったと認識しています。

 

かつて、研究協議会で公開授業を行う際に、生徒に「公開授業は100万人のために行う」という話をしたことがあります(「終礼の話」「終礼の話」の目次「62. 100万人のために(研究協議会に向けて)」参照)。これは、「毎年約200人の先生方が公開授業を見に来る」、「一人の先生はだいたい200人の生徒を教えている」、「その先生は平均であと25年間教える」ということから、「200☓200☓25=1,000,000」という計算に基づいた話です。もちろん、数字は生徒にインパクトを与えるためのマジックですが、言わんとすることには真実があります。つまり、自分と生徒で作り上げる公開授業が与える影響は大きいということなのです。

 

それができなくなった今、筆者ができることは、未来の英語教師の卵である学生が将来教えるであろう児童・生徒と研修に参加される先生方が教えている児童・生徒に思いを馳せ、その児童・生徒たちが「英語を学ぶことは楽しい」と感じるような授業をするにはどうしたいいかということを、それらの教師の卵や先生方をとおして実現することです。

 

その大学の授業や先生方の研修会に加えて、より広くその一翼を担うのが本ホームページのねらいであり、それを作成している筆者の生き甲斐であり、生きてきた証でもあるのです。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。(1/1/2023)

 

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