卒業生に感謝

今春定年退職する直前に起こったエピソードについては「146. 退職間際の騒動」でお話ししましたが、その際にいろいろな人に迷惑をかけた出来事がありました。その1つが自分の娘と同い年の、今年で30歳になる卒業生が企画してくれた退職記念祝賀会でした。

 

(1) ドタキャンからZoom参加へ

元々は「96. 教え子の活躍2」で紹介したFさんの絵を昨年筆者が購入したことで、Fさんから「改めてお礼がしたい」という申し出があり、筆者の定年退職に合わせてもう一人の同級生・Kさんと3人で「ごはん会」をしようということになったのが始まりでした。2ヶ月近く前から日取りと場所が決まっていて、その日に2人に会えるのを楽しみにしていたのですが、「退職間際の…」にもあるとおり、なんとその日の2日前に入院してしまい、せっかくの会をドタキャンせざるをえなかったのです。

 

ところが、ドタキャンの連絡をしたところで大変な情報が入ってきました。なんと、”ごはん会”を予定していたイタリアン・レストランには彼女たち2人だけでなく、同級生が総勢20名もサプライズで集まることになっていたというのです。Fさんから「なんとかZoomで顔を見せてもらえないか」という連絡があったのですが、発熱があったために隔離病棟に入れられていたので、それができるか微妙な状況でした。しかし、運良くPCR検査が陰性でちょうどその日に一般病棟に移れたので、妻にノートパソコンを持ってきてもらい、看護師にデイルーム(談話室)を使わせてもらえるように頼んで、約束の時間にZoomでパーティーに“参加”することができました。

 

全員が社会人として活躍しており、中には福岡、広島、大阪、名古屋に住んでいる卒業生もいるのに、みんなこの会のために東京に来てくれたのです。病院とレストランは同じ区内にあるという距離の近さを意識しながらも会えないもどかしさを感じながら、画面に映ったみんなと、そして20人の一人一人と個別に話をすることができました。もしかしたら、実際にその場にいたら直接話をできなかった人もいたかもしれないということを考えると、これはこれでよかったのかもしれません。

 

”ごはん会”(→退職祝賀会)を企画してくれた2人とZoomで

退職祝賀会に集まってくれた卒業生たち

(後方の画面はZoomで”参加”している筆者)


 

(2) 二度目のパーティー

上記のパーティーのあと、Fさんから「改めて数人で先生と会いたい」という連絡が来ました。しかも両脚の手術をしたことに配慮して筆者の家か最寄り駅まで来るというのです。しかし、我が家は客人を迎え入れるには雑然とし過ぎているので、最寄り駅より少し都内に近いターミナル駅のレストラン街でお茶をすることになりました。

 

約束の時間に指定されていた難しい名前のパンケーキ屋に行くと、FさんとKさんに加えて当時学級委員をしていたTくんも来ていました。彼女たちがわざわざ来てくれたのは、”1回目”のときに用意してくれていた記念品を筆者に渡すためだったようです。若い女性ばかりがいるそのお店で記念品の披露会がありました。

 

まずは立派な桐の箱に入った「江戸切り子」のペア・グラス。実は卒業生の中に浅草で江戸切り子の店(テレビで紹介されたことがあります)を経営しているSSくんがおり、そのお店から選ばれたものだとのでした。2つ目はなにやらサッカーチームのユニフォームのようなもの…。そうでした。卒業生の一人に「東大卒のJリーガー」としてメディアでも紹介され、今では「おこしやす京都AC」の社長をしているSTくんがいました。そのチームユニフォーム風の一品物Tシャツでした。そして、Tくんが持ってきてくれた花束。クラスカラーの黄色ばかりのその花束はわざわざ青山通りにある有名な花屋さんで買ってきてくれたとのことでした。

 

その後は3人と中学時代の思い出話や3人の近況報告などを聞きながら楽しい時間を過ごし、その店の有名なパンケーキも食べることができました。まさにあっという間の2時間でした。卒業生たちには本当に感謝しています。本HPの存在は知らないと思うのでこれを読んでくれるかどうかわかりませんが、改めてお礼のことばを述べたいと思います。そして、2回もパーティーを企画してくれたFさんとKさんにも改めて感謝します。本当にありがとう!

 

江戸切り子のペアグラス

 

 

ユニフォームのレプリカ→

(おこしやす京都AC製)

クラスカラーの花束


有名なパンケーキ

(2つを4人で分けました…)

わざわざ会いに来てくれた3人と