“パーフェクション”計画(その2)

本タイトルの意味するところは「“パーフェクション”計画(その1)」で述べましたので、ここでそれを説明するのは省略します。今回は、その第2弾として複数の「終礼の話」をアップしました。いずれの話も1冊目の『終礼の話』の本(500冊作成)に載っているものですが、同書はすでに絶版となっているので、本ページ上でお楽しみください。

 

今回ご紹介するのは、3学期制の学校であれば「1学期」にあたる、3年生の4月~7月に話したものです(すでにアップされていた2話を除いた5話)。筆者の学校では2年生と3年生の間にクラス替えがないので、1年間一緒に過ごした生徒たちと新たな学年を迎えた時期の話になります。したがって、1年間培ってきた生徒との人間関係をさらに強固にすべく話したものが多くなっています。また、直前の3月11日に東日本大震災を経験していたので、話のトーンがその影響を受けているものもあります。

 

「49. 若気の至り」「50. 密かな企て」、そして1つ飛んで「52. 人生初めてのできごと」の3つは、自分の失敗談や少し変な願望、そして自分の身に起こった大変なことについて話すことで、生徒にとって自分が親しみ易い存在であるという印象を与えようと思って話したものです。1年間生徒の“模範”となるべく突き進んできて(?)、少し硬いイメージが付いてしまっていたような気がしていたので、それを振り払いたいという気持ちが根底にあったものと思われます。もちろん、そんな話の中にも教育的な意味のあることも盛り込んだつもりだったのですが、予定していた以上に面白おかしく話してしまったので、そちらのねらいは吹き飛んでしまったようでした。

 

「51. 十年に一度の話」は、自分の50歳の誕生日に合わせて話そうと考えていたことでした。内容的には特に教育的な意味はありませんでしたが、手段としては生徒の知識を掘り起こしながら話をすることで、生徒とのやりとりを楽しみ、その結果として生徒個人には積極的に発言しようという気持ちを持ってもらい、クラス全体にはそうした発言をしやすい雰囲気になってもらうことをねらったものでした。

 

「54. 卒業生の心意気」は、2回り前に担任した学年の卒業生たちが自ら申し出てきてくれて実現した在校生たちとの交流会の裏話をすることで、現在担任している生徒たちにも将来後輩たちのために何かしてあげようという気持ちになってもらえるように話したものです。実は、筆者にとってその卒業生の学年にはあまり良い思い出がなかった(2・3年次の担任クラスの生徒との関係があまりよくなかった)のですが、そういう個人的な気持ちは表に出さずに、その時点での彼らの心意気を伝えようとしたものでした。

 

どうぞお読みになってみてください。(8/28/2021)

 

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