『指導と評価』編集後記(特集:英語教育の現状と課題)

※記事の一番下に雑誌記事の現物(PDF)があります。

 

筆者は昨年3月に中学校教員を定年退職して以来、複数の大学で教職を目指す学生を指導している。その中の国立大学教育学部の「中等英語科指導法」は前職の時代に兼任で教えていた時期を含めると今年で7年目であるが、毎年3分の2以上の受講者が小学校課程の学生である。別に「初等英語科指導法」の授業もあるが、免許取得の関係で「中等・・・」も受講する必要があるようだ。

 

数年前に全国のいくつかの国立大学について小学校英語科指導法の担当者を調べたことがあるが、小学校教員の経験がある担当者は限られていた。経験がないからといって教えられないわけではないが、小学校の実情や小学生のメンタリティーを肌で感じてきた経験を学生に伝えるのは難しいであろう。少なくとも筆者にはできない。

 

今回の特集では教員養成の現状と課題は扱わなかったが、いずれ特に小学校英語の教員養成のあり方をきちんと議論する必要があるだろう。

 

(『指導と評価』2023年9月号、図書文化)

 

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指導と評価2023年9月号「編集後記」.PDF
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