ネブラスカ州オマハ市での生活もいよいよ終わりに近づいてきました。この10ヶ月間の生活でどんなことをつかんだでしょうか。
◇ものごとに対する視野が広がった
ちがった文化や価値観をもった人たちの中で暮らしていると、自分もまた新たな世界を発見します。それまでもっていた自分の考え方や価値観とそれを照らし合わせ、何がいったい正しいのかを考え直すことができます。とにかく自分の生き方を大きく変えてしまうほほどの強い影響がありました。
◇日本や日本人を客観的に見られるようになった
外国に身を置くと、自分が育ってきた環境をより客観的に見つめられるようになります。私もアメリカで生活することによって、日本と日本人の優れたところや努力するべきところがはっきりわかりました。
◇本当の自分を発見できた
初めてオートバイで一人旅をしたとき、自分という人間の存在の小ささがわかりましたが、こうして異国の地で一人暮らしをしていると、さらに真の自分がさらけ出されます。準備段階から実際の生活まで全て自分の力で切り開いていくうちに、自分の強いところやもろいところがはっきり自覚できました。そして、それを1つ1つ乗り越えていくうちに、一皮むけ二皮むけて、より幅広い知識と実践力がついてきたように感じました。
◇家族のありがたさがわかった
いくら自分の力で勝ち取ったとはいえ、家族の支えと協力がなければ留学は実現できなかったでしょう。奨学金のおかげで経済的な負担はほとんどかけませんでしたが、いつも温かく見守って応援してくれました。また、一人暮らしをしていると、とりわけ母親のありがたさが身にしみました。それまで何もかも面倒をみてもらっていたので、毎日の生活を送ることがいかに大変かということに初めて気が付きました。
◇その国の人情に触れた
とかくアメリカ人は契約主義で利己主義だと思われがちですが、古き良き時代の人情あふれる人もたくさんいます。私はその人たちの親切のお陰で楽しく充実した日々を送ることができました。
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