文京区ぶらり旅③:有名な会社の本社ビル(講談社・不二家)

今回は勤務校の関係でも歴史的・観光名所でもない場所を紹介します。都内には会社の本社がたくさんあります。文京区は都心の一等地にありますので、大小様々な会社の本社があります。特に、書籍関係の会社の数はおそらく都内随一でしょう。ただ、それらをすべて紹介するのは大変なので、今回は勤務校のすぐ近くにある2つの会社を紹介します。タイトルにもあるとおり、2社とも日本人であれば知らない人はいないであろうという超有名な会社です。

 

なお、元々の計画ではそれぞれの会社の広報担当の方にお話をうかがってから記事を書こうと思っていたのですが、コロナ禍であることを考えて、相手方と接触することなしに記事を書くことにしました。したがって、今回は外部からの印象のみの内容となっています。また、データ等はそれぞれの会社のホームページから引用させていただいています。

 

<位置関係> ①:講談社 ②:不二家 下線:本校

1. 講談社

勤務校からは徒歩約5分というごく近くにあり、勤務校が崖の上で同社が崖の下にある関係もあって、学校の敷地内からも同社の本社ビルがよく見えます。しかし、それ以上に筆者にとって同社を身近に感じさせるのは、毎日使っている東京メトロ有楽町線「護国寺」駅の5番出口の正面にそびえ立っている同社を、この27年間毎日通勤途中で目にしてきたということです(「それでは『ぶらり旅』にならないだろう!」という声が聞こえてきそうですが…)。

 

まるで歴史的建造物かのような大きな柱を入口に構える旧本社ビル(1933年建立)と、その向かって右側にそびえ立つ高層の新本社ビル(2000年完成)が同社の前を通る人の目を引き、「さすが大会社だな」と思わせる威厳と風格を感じさせます。

「大塚警察署前」交差点側から見た同社(左は大塚警察署。右の道路突き当たりは護国寺)


 

同社は1911年に創業された後に着実に実績を伸ばし、今ではおそらく出版関係の会社としては最大手の会社の1つです(詳細は同社のホームページ参照)。旧本社ビルの正門のところにある出版物のディスプレイ・ウインドー(下の写真)を見れば、誰もが一度は目にしたことがあるであろうベスト・セラーの雑誌やマンガ本などがたくさんあることに気づくでしょう。おそらく多くの人が「〜も講談社だったんだ…」と思うにちがいありません。

旧本社ビル全景

正門の左にあるディスプレイ・ウインドー


 

これほどの大きな会社になると、通勤する大勢の社員(約1,000名)の利便性と“社会貢献”とういう観点から、本社ビルが公共施設と一体化して作られている部分があります。同社の場合、地下2階にある地下鉄のコンコースから出口方向へ階段で地下1階に登ると社員専用の通用口があり、毎朝大勢の社員がその通用口に吸い込まれていきます。また、同社敷地内の正門右には地下2階のコンコースと地上をつなぐエレベーターが設置されていて、一般の人が自由に利用できるようになっています。

地下鉄の6番出口階段途中にある社員専用口

同社敷地内にある地下鉄乗客用エレベーター


2. 不二家(OTOWA FUJIYA)

不二家と言えば、美味しいケーキをリーズナブルな値段で提供してくれる、日本で一番有名な洋菓子メーカーです。筆者の自宅近くにはレストランもあって、同社の美味しいケーキの食べ放題などもあります。

 

その同社の本社ビルが筆者の勤務校の近くにあります。「近く」と言っても、本ページのトップにある地図をご覧になるとおわかりのとおり、間にお茶の水女子大学をはさんでちょうど反対側辺りに位置し、普段は通らない所にあるので、同所へ行くには15分弱の散歩が必要です。

 

それほど大きな社屋ではないので、よく注意して見ていないと見逃してしまいますが、不忍通りが春日通り(国道254号)と交差する「大塚三丁目」交差点のすぐ近くにあるので、もし車で行くのであれば、不忍通りを護国寺側から行った時に坂(「富士見坂」)を登り切ったところにある同交差点の直前で右を見てもらうとそこにあります。

「大塚三丁目」交差点から見た不二家本社ビル

社名看板


同社のHPによると、同社につながる最初のお店は1910年に横浜市元町に開店した洋菓子店だったそうです。創業者がアメリカで修行した後に1923年には銀座にも進出し、1938年に「不二家」という会社になりました。戦後は1950年にマスコット・キャラクターの「ペコちゃん」が誕生し、翌1951年に「ミルキー」が発売されたことで全国的に名が知られるようになりました。銀座の本社ビルが現在の場所に移ったのは2008年ということです。

 

この本社ビルの魅力は、何と言っても1階に2013年に開店した不二家の本社直営店があることです。しかも、"OTOWA FUJIYA"("Otowa" は同社のある大塚二丁目の別名「音羽」地区のこと)と名付けられたそのお店には、全国展開しているチェーン店にはない限定品がたくさん置かれています。そこで、教育実習の最終日に、打ち上げの飲み会をする代わりに茶話会を開くために、筆者が「ぶらり旅」を兼ねて同店を初めて訪問しました。

 

社屋の正面まで行くと、1階の左側部分に件のお店があり、入口のところでおなじみのペコちゃんが迎えてくれます。お店の中は間接照明に彩られていてとてもきれいで、チェーン店より格上の雰囲気を味わえます。ケーキの他にも様々な洋菓子が売られており、飲み物のテイクアウトもあります。

1階正面左にある直営洋菓子店

ペコちゃんがお出迎え


とても清潔で美しい店内

テイクアウト看板


さっそくケーキのウインドーをのぞいてみましょう。先述したとおり、ウインドーの中には本店限定のケーキがたくさんあります。店員さんに尋ねたところ、わざわざ前に出てきてくれて、どれが限定品なのかを教えてくれました。限定品には "OTOWA FUJIYA" の水色のタグが付いており、確認すると陳列されているケーキの半分以上が限定品でした。しかも、限定品と言っても値段はカット・ケーキならどれも税込みで約450円~500円くらいと非常にリーズナブルです。



「本店限定品」のケーキたち。美味しそうなのはもちろん、値段はとてもリーズナブル。

(カメラの露出調整が悪くてケーキが暗いですが、実際には明るく美味しく見えます)

さて、ちょうど予算は一人500円と思って買いにきたので、それらの中から自分の好きなものを5つ、せっかくなのですべて異なるものを選ぶことにしました。これなら、持ち帰ってから分けるのに、自分が最後に取ったとしても、自分の食べたいものが残っているからです(笑)。

自分が好きなものばかりを5つ購入

筆者が食べたモンブラン・クレープ(500円)


もちろん、限定品以外に普通のチェーン店でも手に入るスタンダードなケーキもあり、それらもとても美味しそうでした。それらを見ているだけで幸せな気分になってくるお店です。

 

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