自分で作った問題を出題するのは楽しいものです。そこで、いろいろとアイデアをしぼり、自分なりの問題を作りましょう。ここでは、より効果的で楽しい問題ができるように、次のような問題作成の要領を示してみました。
(1) タイトル(答えとなるもの)はどんなものでもかまわない。ただし、クラスメートの3分の2以上は知っていると思われるものにすること(個人の趣味に走らないこと)。できれば身近なものから選ぶようにして、ヒントの妙で勝負するとよい。また、クラスメートをバカにしたり、他人を不快な気持ちにさせるような題材はいけない。
(2) ヒントの文は3つ作る。ただし、3つでは足りない場合を想定して予備を1つ作る。
(3) 第1ヒントは、I am a man.[a woman, an animal, a flower, a thing(物), a country(国), a machine(機械), a fruit, など] のような文とし、それが何なのかをズバリ示すものにする(I am big. のような文では何だかわからない)。
(4) 第2ヒントは、それをおおまかに示すような内容にし、だんだんと答えがしぼられていくようにする(いきなり核心に触れるようなことを言ってしまってはつまらない)。さらに、第3ヒントは、それを聞けば全員が答えをしぼれるようなものにする。
(5) 文中の表現については、回答者がわかるようなものにする(つまり、自分が聞いてわからないような表現を辞書を使って作らない)。
ここでは特別にヒントを5つ作ってあります。
<elphant>
1. I am an animal.
2. I can swim very well.
3. My color is gray.
4. I live in India and Africa.
5. I have a long nose(trunk).
<Australia>
1. I am a country.
2. Japan is my good friend.
3. England is my sister.
4. I like wool and meat.
5. I have koalas and kangaroos.
・例1では、5を初めの方にもってくるとすぐに答えが出てしまうので、それを特徴づけるようなヒントは、できるだけ後の方にもってくるようにする。
・例2では、wool や meat が未習であるが、日本語になっていることばであるので使ってみる。ただし、発表したときに回答者がけげんな顔をしていたら、ジェスチャー等で補う。3ヒント文作成のポイント
(1) 作成の視点
① 辞書を使って日本語を直訳しようとせず、習った範囲の英語でいかに言うかを考える。
② 表現に詰まったときは、主語と目的語/補語を逆転させてみるなど、発想の転換を図る。
③ 「この言い方はおもしろぞ!」などと、自分で楽しみながら作る。
④ 一度作文してよしとするのではなく、何度も書き直してよりよい文にする。
(2) 具体例 ※( )内は答え
①「私は~である。」
・I am from America.(Mickael Jackson)
・I usually sit on the desk.(eraser)
・I have many students in me.(classroom)
②「私の~はである。」
・My father likes cooking.(Mike Davis)
・My rival lives in Tokyo.(Hanshin Tigers)
※rival は未習だが、聞けばわかる。
・My color is white, green,and red.(Italy)
③「~は私を(に)する。」
・You can buy me at a supermarket.(tofu)
・Everyone looks at me every day(clock)
・Tanaka Masahiro often plays baseball in me.(New York)
④「~は私のである。」
・Sashimi is my friend.(sushi)
・Many people like my dance.(Namie Amuro)
・You write ABC on my face.(notebook)
【注】あくまでも「タイトル」(答え)が主人公(I, my, me)にならなければならない。次のような間違いが出やすいので注意する。
× I can buy at a supermarket.(potato)「私はスーパーで買います」って何?
→○ You can buy me at a supermarket.
× I can watch on TV.(Takuya Kimura)「私はテレビを見ることができる」って何?
→○ You often see me on TV.
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