紙芝居

ここでは、教科書の物語教材を、ピクチャーカードを使った「紙芝居」としてグループ毎に演じさせる活動の指導を紹介します。なお、この段階では物語をドラマチックに読めるようになることに主眼を置き、シナリオに手を加えるのは最小限度にとどめたものです。

ここに紹介する例は、平成9年度2年生で実施したものです。教科書の題材(New Horizon 2, Let's Read 2: "A Magic Box")はもともと英語劇用の教材ですが、劇を演じさせるまでの練習時間が確保できなかったので、より手軽に行える紙芝居に転換しました。

 

【生徒様ハンドアウトより】


Let's Enjoy "Picture-Story Show"

1.活動名  

「グループで紙芝居を演じよう!」

2.ねらい  

・紙芝居を演じることをとおして、場面に合った表現ができるようになる。
(それぞれの人物になりきって思い切った感情表現ができる。)
・グループで活動することをとおして、協力して作品を作り上げる楽しみを味わうことができる。

3.計 画  

・第1時:全体の概要把握(リスニング)、前半の内容理解(リーディング)
・第2時:前半の復習、後半の内容理解(リーディング)
・第3時:<本時>後半の復習、全体の表現理解、課題の理解、役割分担 
・第4時:シナリオ追加、演出効果、個人音読、グループ音読・発表準備
・第5時:最終確認、発表(全グループ)&相互評価 
・第6時まとめ(自己評価)

4.詳 細
(1) グループ分け
・Show & Tell のグループとします(1班6~7人)。
(2) 役割分担(6人のところは⑤と⑥を兼ねる。)
① Man(     )   

② Daughter(     ) 

③ King(     )
④ Queen & 2nd Wise Person(     )

⑤ 1st Wise Person(     )
⑥ 3rd Wise Person(     )

⑦ Narrator(     )     

(3) シナリオ追加
・シナリオの一部を変えたり、新たに追加してもいいです。
 ※ただし、制限時間(10分)内で考えられたもののみとします。
(4) 演出効果
・CDに入っている効果音はMDに編集して用意します。
・他に場面を盛り上げるための効果音や音楽を用意しても結構です。
(5) 個人音読
・もっとも大切な部分です。いかにその人物になりきって読めるかというところにこの活動の醍醐味があります。なお、本番だけうまくやろうなどど考えているようではレベルの低いものしかできません。練習時から120%の力で音読練習し、練習の度によりよいものになるようにしましょう。 
(6) グループ音読練習・発表準備
・いくら個人的に上手に読めても、全体としての調整ができていないとちぐはぐな発表になります。全員で気持ちを合わせて練習してみましょう。特に、本番までに一度も通して練習したことがないなどという状況では、全体に本番で失敗します(「オイ!お前だよ!」なんて言い合うことになりますよ)。また、必要なものがあれば分担して用意しましょう。とにかくグループ内の雰囲気作りが作品成功の鍵です。

5.その他
・各役割毎に投票による優秀賞を選出する予定です。