教科で協力するということ

ちょうど今から3週間ほど前に、今年度の研究協議会が終了しました。例年全国から多くの先生方、学生、教育関係者の方々がいらしてくださり、特に公開授業をするときは協議会前は自分の一番の弱点である腹痛に悩まされるほどのプレッシャーを感じています。

 

今年度は幸いにも(?)コロナ禍のせいで公開授業は行われず、研究部による全体会と教科の研究発表だけとなりました。これはさぞかし楽であろうと思っていたら、実のところは例年以上に大変なことがありました。

 

1つ目は、研究発表の直前の準備のことです。公開授業があるときは研究発表の準備の多くの部分を残りの先生方にやってもらうので(発表原稿は公開授業の有無に関わらず平等に分担します)、直前は公開授業の準備に専念することができます。しかし、今年はそれがないかわりにZoomで発表するということで、過去に例のない作業がとても大変でした。

 

2つ目は、その研究発表の準備のために、例年以上に教科内の密な調整が必要でした。例年は発表原稿さえそろっていれば、あとは“出たとこ勝負”のような態勢で臨んでも何とかなったのですが、今年は研究発表しかないためにそれを綿密に準備する必要があり、4人全員のコンセンサスを例年以上にしっかり図っておく必要がありました。

 

以上のことは、ことばだけを見ると「大変だったこと」=「嫌だったこと」のように捉えられてしまうかもしれませんが、終わってみれば英語科内の結束をこれまで以上に強めることにつながったという思わぬ「良かったこと」でもありました。。当日の40分余りにも及ぶ発表を聞いてくださった参加者の多くの方から「英語科内の結束の強さを感じた」「英語科の先生方が仲がとても良いのを発表の様子から感じた」という声をいただきました。これは教科主任としてとても嬉しいことでした。

 

嬉しいことは続くものです。こうした英語科としての取り組みを評価していただいた指導・助言者の阿野幸一先生(文教大学教授、前NHKラジオ『基礎英語』講師)から、英語授業研究学会関東支部の「新春スペシャル」企画でその時の発表内容を披露しないかというお誘いをいただきました。実は、要請自体は4人の中の一人に来たのですが、その先生が「教科として発表したい」という希望を先方に伝えて了承してもらったという事情がありました。

 

その新春スペシャルは、1月10日(日)に行われます。詳しくは同学会関東支部のホームページをご覧ください。その場でも4人で教科として発表をしますので、研究協議会にお越しいただけなかった先生方はぜひお越しください(と言ってもZoom開催のようですが…)。(12/5/2020)

 

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