今回のネタは「修学旅行」です。「なにも「 」でくくるほどのことでもないでしょ。」と多くの方がお思いになられたかもしれません。しかし、その理由があるのだということが、最後までお読みいただければわかるでしょう。
修学旅行は、今や日本中のほとんどの小中高で実施されている宿泊行事です。もちろん、修学旅行を実施していない学校もありますが、小中高のどこかで経験したり、一生のうちのどこかで話題になったりするでしょう。したがって、学校行事としてのこのことばを知らない日本人は一人もいないのではないかと思います。
しかし、この行事の起源がどこにあるのかということを知っている人はあまり多くないでしょう。それをてっとり早く知る方法は、Wikipedia の「修学旅行」のページです。ここを読むと、そもそも修学旅行というものがどういうきっかけで始まったのかということがわかります。
さて、その該当記事の信憑性は不明ですが、その記事の「由来」の第2段落に、次のような一節があります。
「1895年(明治28年)には、東京高等師範学校尋常中等科(現・筑波大学附属中学校・高等学校)において、全校生徒が鎌倉まで徒歩で出かけて1泊2日するという行程の「修学旅行」が実施された。」
そうなのです。筆者の勤務校は「『修学旅行』発祥の地」の1つとして位置づけられているのです。もっとも、それは「修学旅行」の元となった行事を、勤務校の前身であった学校の上位校であった東京高等師範学校が「長途遠足」という名称で1886年に実施したことに端を発しているということは想像に難しくありません。
実は、勤務校ではすでにそのことにふれた『生きる力を育む修学旅行と校外学習』(図書文化)という書籍を1997年に刊行しています(筆者も共著者の一人)。そこには、上記の Wikipedia に書かれていることとまったく同じことが載っています。そして、それから現在まで、どのように勤務校の修学旅行が行われてきたのかという詳しい記録もあります。
そのようなこともあり、勤務校では教員も生徒(含む卒業生)も「修学旅行」に並々ならぬ思い入れをもっています。そして、現在も文字通り「学を修める旅行」を実施し続けています。その具体的な内容は…。すでに「つぶやき」としては相当の紙幅を費やしていますので、次回以降に回したいと思います。ご期待ください!(2/2/2020)
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