年の瀬が押し迫った12月17日(日)に、筆者が授業の“名人”中の名人と尊敬する中嶋洋一先生主宰の「中嶋塾」(正式名称「英語・わくわく・授業研究所」?)という自主勉強サークルで講演をさせていただいたことは、「227. “名人”との再会」でお話ししました。今回は、その後日談についてお話しします。
講演が終わって数日が経ったある日、1通のA4サイズの封筒が届きました。中を開けてみると、何やらプラスチック製のファイルに綴じられたものが。それを開いてみると、そこには講演当日に会場にいた先生全員の感想が入っていました。一人一人がA4判1枚ですから、“感想”というよりは、それはもはや“レポート”と言っても良いレベルのものでした。
それらを1枚ずつ読ませていただくと、各先生が筆者の話のどこに関心を持ち、何を学んでいただいたのかが手に取るようにわかりました。しかも、どの先生の書きっぷりにも、筆者に対する愛情があふれていました。
これまでも講演の後に参加者の感想を主催者がまとめてメールで送ってくれることはありましたが、このレベルのものをもらったのは初めてだったので、大変驚くとともに、感激しました。
次は、12月28日ごろだったでしょうか。今度は自宅に小さな小包が届きました。直前に中嶋塾の会員の先生のお一人から、「肥沼先生にクリスマス・プレゼントを送りました」というメールをいだいていたので、きっとそれであろうとは想像がついていました。
箱を開けてみて驚いたのは、中に入っていたのが、私が大好きなドラマである、『スター・トレック』のカップだったからです。これはアメリカから直接送ってもらうか、日本で高値を承知で買うしかない代物です。私は講演ではそのドラマのことは一言も話していませんでしたが、一瞬だけ映ったパソコンの画面が同作品に登場する宇宙船エンタープライズ号であったことを見逃さなかった先生がいたのでしょう。
そして、年が明けた1月8日夜のこと。今度は中嶋先生からメールが届き、「先生の講演についての、参加者のレポートを送ります」とあり、添付ファイルが付いていました。「すでに郵便でもらっているのに、データでもくれるのか…」と思って添付ファイルを開けると、そこには驚くべきものがありました。
なんと、それは筆者の講演内容の考察のような、計15ページにも及ぶレポートだったのです。それを6人の先生が話の流れに沿ったテーマ別に、それこそ熱い口調で語ってくれていました。このような分担式の文書は、ともすればバラバラな内容の寄せ集めになりがちですが、これに関してはそのようなことはありませんでした。リレー形式で1つの流れになるように調整されていたので、おそらく書く前にしっかりと打ち合わせが行われたのでしょう。
さすがにここまでくると、それをただいただいたままにはできませので、読んですぐに一人一人の内容に対する感想を、計A4判2枚に書き留め、その日のうちにそれを返信しました。
それにしても、中嶋塾の先生方の相手に対するホスピタリティーの凄さには、驚くばかりです。それもおそらく中嶋先生のご指導によるものであろうと思いますが、そこまでのことをこなそうとなさる先生方の心意気にも驚嘆しています。
この度は、本当にありがとうございました。(1/13/2024)
件のレポートは、「講演情報」のコーナーでお読みいただけます。(1/14/2024)
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