続・教え子の活躍

「96. 教え子の活躍２」で紹介した筆者の教え子の続報です。その時に紹介した「Ｆさん」こと福濱美志保さん（今回は実名で紹介。本人の同意済）は、独特の感性で唯一無二の作品を描き続けている新進気鋭の芸術家ですが、その彼女が最近大きな賞を立て続けに２つ受賞しました。

１つは、全国展開しているコーヒー店として有名な星乃珈琲が主催する「星乃珈琲絵画コンテスト」で、その第７回（2022年）コンテストの"グランプリ"を取りました。応募者2,338名という超高倍率の中の第１位ですから、とんでもないことです。実は、彼女はすでに同コンテストの第６回（2021年）、第５回（2020年）でも優秀賞を取っており、今回は念願の最優秀賞でした。

星乃珈琲では、過去に受賞した絵画作品を全国の店舗を巡回する形で店内の壁に飾っていますが、彼女の３作品も今どこかのお店に飾られているようです（本人も自分の作品がどこに飾られているかという最新情報はもっていないそうです）。

今回の受賞作品は「Lionheart」というタイトルのもので、彼女がこれまで描いてきた多くの作品と同様の淡い色合いとタッチのものです。見た人の心を癒やしてくれる独特の作風のものなので、周囲に他の作家の作品が並んでいても、すぐに彼女の作品だとわかるものです。作品の写真は同社のホームページで見られますので、ぜひご覧になってみてください。

もう１つは、『月刊美術』という美術専門誌が主催する「美術新人賞デビュー2023」というコンテストで、なんとこちらも"グランプリ"を取りました。若い人を対象にした応募者190名の中の第１位ですから、これも本当にすごいなと思います。

受賞作品は「Around the Clock」というタイトルのもので、こちらは彼女の過去の作品に比べると、彼女らしさは残しつつも色はやや濃いものが使われ、タッチもよりはっきりしたものになっていると思います。また、人物（と言っても模型）が入っているのも初めてだと思います（批評できる立場ではないので、あくまでも個人的な印象です）。

こちらの作品も同社のホームページで写真を見ることができます。さらに、審査員の先生たちの座談会や各審査員の批評も読むことができ、すべての審査員がいかに彼女の作品に感心し、今後の活躍に期待しているかがわかります。ぜひ、写真とともに批評もご覧になってみてください。なお、実際の雑誌（３月号）には彼女のインタビュー記事もあります（ネット記事にはありません）。

実は、この文章は２つ目の受賞作品の展覧会からの帰りの電車の中で書いています。2/27〜3/4まで東京・銀座の「泰明画廊」で受賞作品の展覧会が開かれていたので、彼女の中２・中３の学級担任であった筆者、中１の学級担任であったＫ先生、中１の英語担当で彼女の教育実習（美術）時の学級担任であったＵ先生の３人で見に行ってきました。

事前に連絡をしてあったので、当日は彼女も画廊に来てくれていて、みんなでお祝いをしてあげることができました。6月には都内で個展も予定されており、福濱さんの今後の活躍からも目が離せません。（3/4/2023） 

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