長い間あたためてきた話

終礼の話を取り上げるのは約1ヶ月ぶりです。たくさんある話の中からどれを取り上げようかと悩んだ末、今回はじっくりと構想を練って話したものを2つご紹介します。

 

1つは、『終礼の話』本から「30. 5ヶ月間温めてきた話」というものです。2年生の6月に話したものですが、話の骨子を考えたのはその年の新年早々でした。元々はクラスで話すためのものではなく、全校集会で週番教員として全校生徒向けに話すものとして企画していたものでした。そして5ヶ月後にその機会が来たのですが、時間がなくて話せなかったので、自分のクラスで話したというものでした(原稿を書いてあったので、他の14クラスにはそれを掲示してもらいました)。

 

もう1つは、『続・終礼の話』本から「6. あるJRマンの教えー20年間温めていた話-」というものです。いつか生徒に話そうと、文字どおり20年間構想を練ってきた話でした。自分が経験したエピソードから学んだことを生徒に共有してもらえたら嬉しいと思って準備していた話です。生徒の興味・関心を引くためのイントロ話も考えたので、結果的に2回に分けて話すことになり、しかもけっこうな長尺の話になりました。

 

2つともじっくり考えて準備して話したものであったので、生徒の反応も比較的よく、終礼の話としてのねらいはほぼ達成できたことが各話の「こぼれ話」からもわかります。

 

今回改めてこの2つを取り上げることになって気づいたことですが、2つの話とも「あいさつ」に関することです。なぜこのような話をすることになったのかと言うと、現在勤務している学校の生徒はあまり挨拶をきちんとしないという、恥ずかしい(?)実態があるからです。そのような自校の生徒達に挨拶の大切さを教えるために、「しつけ」ではなく「話による理解」で挨拶を身につけたもらおうと思ったからでした。現在教えている生徒達にも同じような傾向が見られるので、今や校内で最長老(?)になった者として、またどこかで話してあげようと思っています。(6/29/2019)

 

元に戻る