本年度の研究協議会が昨日11月13日(土)に行われました。今年も昨年に引き続いてオンラインでの開催となりましたが、英語科だけで222名(同時視聴最大値。申込者は310名)という大勢のみなさんにご参会いただいて、盛会のうちに終了することができました。ありがとうございました。また、指導・助言(講評)をいただきました阿野幸一先生(文教大学教授)、小高の様子を報告していただいた荒井和枝先生(附属小学校教諭)、物井真一先生(附属高等学校教諭)にも感謝申し上げます。
さて、今年は昨年できなかった“公開授業”を事前に収録したビデオをYouYube上で参会者だけに限定公開するという形で実現できました。英語科では栖原先生(1年生)と中島先生(3年生)の平素の授業を収録してプロに約30分に編集したものを公開しました。
栖原先生の授業は、have to と must の文法をオーラルでどのように自然かつ効果的に導入するかという点と、それらをいかに生徒の実生活に合った場面で生徒に実感を持って運用してもらうかという点を参加者に理解してもらうことをねらった授業でした。導入場面では、自分の思ったことをどんどん発言する生徒と活発なやりとりをしながら目的の表現をいつの間にか理解させていました。また、表現させる場面では、学校生活をより良いものにするために先輩達が作成したポスターの内容をALTに紹介するという状況を設定して、全員に短いスピーチをさせるという場面を公開しました。通常は1時間の授業を短縮編集して見せるところですが、今回は導入場面から実際に表現させるところまでを紹介するために、4時間かけて行った授業の要点をまとめたものでした。筆者であればそれだけの長尺があれば無駄な(見せたくない?)場面はカットして編集するでしょうが、栖原先生はあえていくつかの場面を長回しで見せることで、実際に公開授業を見ているような感覚を参加者に持ってもらうことを重視していました。
中島先生の授業は、主格の関係代名詞の使い方を理解させ、それをその時間内に使えるようになるまでの指導を公開するものでした。”ごく普通の授業を見せる”という本校英語科のスタンスを理解してもらう公開授業でもありました。文法の導入場面は、栖原先生の授業と同様に生徒が関心を持って参加しているうちにいつの間にか関係代名詞の使い方を理解してしまうという”仕掛け”の連続で構成されていて、オーラルでどのように文法事項を導入していったらいいかということを示す最上級のお手本であったと思います。さらに圧巻であったのは、生徒たちが次々に挙手をして自分の考えを英語で表現していった場面です。ペア活動をさせても全員がアッという間に英語で会話を始めます。これらの場面は、本校の他の教員ですら自らの指導を反省する気持ちにさせられたくらいですから、参会者の方々はさらに驚かれたことでしょう。
研究発表の場面は、今年初めて植野先生に仕切っていただきました。本来なら教科主任の筆者がやるべき仕事でしたが、筆者が全体会(開会行事、講演)の司会で手一杯だったので、植野先生にお任せしました。日頃から授業で手落ちがないように詳細に準備をする先生らしく(先生の指導案ノートを見ればそれがわかります)、細かいスケジュール表や準備品・作業一覧表を準備してくださり、さらに空き時間に機器の動作チェックとパワーポイント資料(音声ファイル付)の動作チェックなども完璧に行ってくれました。また、いざ分科会が始まってからは、臨機応変に調整作業をするなどの心遣いをしてくれました。さらに、終了後はすぐにGoogle Formで集めた参会者のアンケートを1つのファイルにまとめてくれ、その日のうちに英語科全員に送ってくれました(「研究協議会情報」にも載せてあります)。
「英語科紹介」のコーナーでもふれていますが、日頃は英語科準備室で家族のように過ごしている先生方の力量の高さと人柄の良さを改めて感じさせる1日でした。そして、そのような素晴らしき仲間と一緒に仕事をすることができていることに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。(11/14/2021)
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